2013年の今年の漢字は「輪」 東京五輪決定や災害被災地支援などを反映
【2013年12月12日】
1年の世相を漢字一文字で表す「今年の漢字」に「輪」が選ばれ[1][2][3]、日本漢字能力検定協会(本部:京都市下京区)が12月12日(UTC+9)、同市東山区の清水寺で発表した[2][3]。発表にあたっては森清範貫主が揮毫を行った[1][2]。
今年は17万290票の応募があり、「輪」が5.59%にあたる[注釈 1]9518票で最多となった[1][2][3]。2020年の東京五輪開催が決定したことや[1][2][3]、富士山の世界文化遺産登録などによって「日本中が輪になって歓喜に沸いた」年であり[2][3]、また台風や豪雨などの自然災害に対して支援の輪が広がったことが理由として挙げられた[1][2][3]。理由の中には、東日本大震災被災地の復興へ向けて更なる支援の「輪」を求める意見も見られた[3]。
2位には東北楽天ゴールデンイーグルスの日本シリーズ優勝にちなんだ「楽」(8562票[注釈 1])が選ばれた[1][2][3]。3位以下は「倍」「東」「風」「決」「今」「偽」「富」「喜」で続いた[3]。
森貫主は今回「輪」が選ばれたことについて、「社会背景や立場が違う人たちが支え合って認め合う精神を表す字。平和の『わ』とも音が同じで、二つの意味はつながっている」[3]「皆が譲り合い支え合って、来年も震災復興など輪のつながりに努力していきたい」[2]と述べた。
なお、1位となった「輪」は2位の「楽」と956票差など上位の字といずれも小差であり、応募総数は昨年と比べ約8万8千票の減少となった[3]。今年減少したことについて日本漢字能力検定協会では「今年は漢字で表すのが難しかったのかもしれない」と分析する[3]。
注釈
編集情報源
編集本ニュースは「時事通信」「朝日新聞」および「京都新聞」の以下の報道を情報源としている。
関連ニュース
編集- "今年の漢字は「偽」 食品偽装の問題など反映"。ウィキニュース、2007年12月18日
- "2008年の今年の漢字は「変」"。ウィキニュース、2008年12月19日
- "「今年の漢字」2009年も例年通り清水寺で実施へ"。ウィキニュース、2009年9月10日
- "2009年の今年の漢字は「新」 新政権誕生などを反映"。ウィキニュース、2009年12月12日
- "2010年の今年の漢字は「暑」 記録的猛暑やチリの落盤事故を反映"。ウィキニュース、2010年12月11日
- "2011年の今年の漢字は「絆」 東日本大震災やなでしこジャパンの活躍を反映"。ウィキニュース、2011年12月13日
- "2012年の今年の漢字は「金」 金環日食やロンドンオリンピックでの日本人選手活躍を反映"。ウィキニュース、2012年12月13日