2012年の今年の漢字は「金」 金環日食やロンドンオリンピックでの日本人選手活躍を反映
【2012年12月13日】
一年の世相を漢字一字で表す「今年の漢字」が「金」に決まり[1][2][3]、日本漢字能力検定協会(本部:京都市下京区)が12月12日(UTC+9)に同市東山区の清水寺で[注釈 1]発表した[1][3]。同日、清水寺の森清範貫主が縦1.5m・横1.3mの和紙に[注釈 2]揮毫を行った[1][2][3]。
「今年の漢字」は同協会が全国から募集を行い、最も票数の多かった字を選出する[2]。今年は25万8912票の応募があり、「金」が9156票で最多となった[1][2][3]。金環日食などの天体ショーと呼ばれた天文現象や[2]、ロンドンオリンピックでの日本人選手の活躍・東京スカイツリー開業・山中伸弥教授のノーベル賞受賞など多くの「金字塔」が打ち立てられたことなどが理由として挙げられた[1][3]。「不況に悩む国民の心を明るく照らした」「金のように明るい未来を願う」などの声が寄せられたという[3]。一方で、消費税増税や復興資金流用などカネに関わる問題も理由に挙がっている[3]。
2位はオリンピックや金環日食にちなんだ「輪」となり、3位以下は「島」「領」「乱」と、領土問題や政治の混乱などを反映した字が続いた[3]。
森貫主は、「東日本大震災などにより皆つらい思いをしている中、一筋の光明を見つけて将来に目を向けていこうとする人々の気概を感じた」と述べた[2][3]。
なお、「金」の字はシドニーオリンピックが開催された2000年にも選出されており[1][2][3]、「今年の漢字」で同じ字が二度選ばれるのは初となる[2][3]。
注釈
編集情報源
編集本ニュースは「朝日新聞」「時事通信」および「京都新聞」の以下の報道を情報源としている。
関連ニュース
編集- "今年の漢字は「偽」 食品偽装の問題など反映"。ウィキニュース、2007年12月18日
- "2008年の今年の漢字は「変」"。ウィキニュース、2008年12月19日
- "「今年の漢字」2009年も例年通り清水寺で実施へ"。ウィキニュース、2009年9月10日
- "2009年の今年の漢字は「新」 新政権誕生などを反映"。ウィキニュース、2009年12月12日
- "2010年の今年の漢字は「暑」 記録的猛暑やチリの落盤事故を反映"。ウィキニュース、2010年12月11日
- "2011年の今年の漢字は「絆」 東日本大震災やなでしこジャパンの活躍を反映"。ウィキニュース、2011年12月13日