2011年の今年の漢字は「絆」 東日本大震災やなでしこジャパンの活躍を反映
【2011年12月13日】
日本漢字能力検定協会(本部:京都市下京区)は12月12日(UTC+9)、今年1年の世相を漢字一文字で表す「今年の漢字」が「絆」に決まったと同市東山区の清水寺で[注釈 1]発表した[1][2]。同日、清水寺の森清範貫主が特大の和紙に「絆」の字を揮毫した[1]。
全国からの応募総数は過去最多となる49万6997票で、このうち12.4%[注釈 2]にあたる6万1453票が「絆」であったという[1][2]。多くの命が失われることとなった東日本大震災や[2]台風の被害などを通じて家族や地域のつながりが見直されるようになったことが反映された[1]。震災の被災者からも、「日本や世界中の絆に支えられて頑張ってこられた」(福島県在住の42歳女性)などのメッセージとともに応募があった[2]。
このほか、サッカー女子ワールドカップで優勝を果たした「なでしこジャパン」のチームワーク[1][2]や、各地の児童養護施設にランドセル等が贈られた出来事などの善意の広がりも選定の理由として挙げられている[2]。
2位以下には、順に「災」「震」「波」「助」と、震災に関連する字が続いた[2]。森貫主は「絆によって、皆で手を携えて復興を進めていってほしい」と述べた[1][2]。
注釈
編集情報源
編集本ニュースは「朝日新聞」と「京都新聞」の以下の報道を情報源としている。
関連ニュース
編集- "今年の漢字は「偽」 食品偽装の問題など反映"。ウィキニュース、2007年12月18日
- "2008年の今年の漢字は「変」"。ウィキニュース、2008年12月19日
- "「今年の漢字」2009年も例年通り清水寺で実施へ"。ウィキニュース、2009年9月10日
- "2009年の今年の漢字は「新」 新政権誕生などを反映"。ウィキニュース、2009年12月12日
- "2010年の今年の漢字は「暑」 記録的猛暑やチリの落盤事故を反映"。ウィキニュース、2010年12月11日