2010年の今年の漢字は「暑」 記録的猛暑やチリの落盤事故を反映
【2010年12月11日】
今年1年の世相を漢字一字で表す「今年の漢字」が「暑」に決定し、日本漢字能力検定協会(本部:京都市下京区[注釈 1])が12月10日(UTC+9)に清水寺(京都市東山区[注釈 1])で発表した[1][2]。
今年の応募総数は過去最多となる28万5406票で、「暑」はこのうち1万4537票を獲得した[1][2]。今年夏は平均気温が観測史上最高を記録する猛暑で[1]、健康・生活面や自然環境などに多くの影響を及ぼしたことが反映された[2]。また、チリで発生した鉱山落盤事故で、地下の暑い中に閉じ込められた作業員らが生き延びたことも理由として挙げられた[1][2]。
2位は、上海万博の開催や尖閣諸島をめぐる諸問題などで中国に注目が集まったことを反映した「中」[1][2]、3位以下は「不」「乱」「異」「国」「高」「嵐」「熱」「変」と続き[1]、政治・経済や天候の不安定さを反映した字が多く見られた[1][2]。
同日午後[1]、清水寺奥の院で[2]同寺の森清範貫主が縦1.5m×横1.3mの[1]和紙[注釈 2]に「暑」の字を揮毫した[1][2]。森貫主は、「暑さで体調を崩された方も多く、みな肉体的、精神的に疲れる年であった」と述べた[2]。
注釈
編集情報源
編集本ニュースは「共同通信」と「京都新聞」の以下の報道を情報源としている。
関連ニュース
編集- "今年の漢字は「偽」 食品偽装の問題など反映"。ウィキニュース、2007年12月18日
- "2008年の今年の漢字は「変」"。ウィキニュース、2008年12月19日
- "「今年の漢字」2009年も例年通り清水寺で実施へ"。ウィキニュース、2009年9月10日
- "2009年の今年の漢字は「新」 新政権誕生などを反映"。ウィキニュース、2009年12月12日