青森山田6点差守れず、駒大苫小牧辛勝―2006年夏の甲子園
【2006年8月15日】
8月15日に行われた第88回全国高校野球選手権大会3回戦第1試合で、戦後初の夏の甲子園3連覇を目指す南北海道代表駒澤大学附属苫小牧高等学校は青森代表の青森山田高等学校と対戦し、10-9でサヨナラ勝ちを収めた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | |
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青森山田 | 0 | 4 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 9 | 12 |
駒大苫小牧 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 1 | 3 | 2x | 10 | 16 |
先攻の青森山田は2回に野田投手の3ランホームランを含む4点を奪い駒大苫小牧の先発岡田投手をノックアウト、3回に2点、4回に1点を追加し4回表終了時点で7-1と6点差をつけていた。しかし5回以降は今回3番手として起用された田中投手の前に打線の勢いが衰え、8回と9回に1点ずつ取っただけとなり、最終的に6点差を守ることができなかった。
後攻の駒大苫小牧は2回に鷲谷右翼手がソロホームランを放った後、4回には三谷三塁手が三塁ゴロに倒れるもランナーを1人帰し2点目を挙げた。6回に中沢一塁手が2塁打を放つと続く本間中堅手がタイムリーヒットで中沢を帰し、更に三谷の2塁打で4点目を挙げた。7回に2点差に追いつきながら8回表に再び1点離されたが、8回裏に3点を返し同点に追いついた。9回表に1点を失ったものの、その裏に中沢一塁手がホームランを放ち、2アウトの状況から田中がセンター前ヒットで出塁した後三谷の2塁打で田中が帰還し逆転サヨナラ勝ちとなった。
駒大苫小牧の香田誉士史監督は試合前「チーム全体が田中投手に気を遣いすぎている」と気にしており、先発を岡田にした理由としていた。去年のようにピンチの場面で田中を起用することでチームの一体感を取り戻そうという考えで望んだ監督の采配は、選手たちの奮闘により采配ミスで終わらずに済んだ形となった。
なお駒大苫小牧は昨年の大会でも、準々決勝の鳴門市立鳴門工業高等学校戦において5点差をつけられた状況から7回に6点を取って逆転し勝利している。
出典
編集- 『駒大苫小牧が10―9で青森山田にサヨナラ勝ち』 — 朝日新聞, 2006年8月15日
- 『V3の夢つなぐ 駒大苫小牧、大胆な選手起用』 — 朝日新聞, 2006年8月15日
- 『高校野球 最新スコア(8月15日) 駒大苫小牧 対 青森山田』 — 日刊スポーツ, 2006年8月15日
- 『第87回全国高等学校野球選手権大会 全国大会試合結果 準々決勝・鳴門工 対 駒大苫小牧』 — 朝日新聞, 2005年8月17日