三陸鉄道が3年ぶりに全面復旧
【2014年4月6日】
地震のデータ
- 発生時刻
- 2011年3月11日14時46分23秒 (UTC+9)
- 震央
- 仙台の東 130km
- 座標
- 38.322°N, 142.369°E
- 震源深さ
- 24.4km
- 規模
- M9.0
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2014年鉄道関連ニュース
日本経済新聞・時事通信によると、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた岩手県の三陸鉄道は、最後まで不通となっていた北リアス線小本 - 田野畑間(10.5km)で運行を再開した。日本経済新聞によれば、5日には同鉄道南リアス線も全線で復旧しており、これにより同鉄道は全面復旧となった。
時事通信によると、三陸鉄道は、震災による津波で駅やレールが流失するなど317カ所に及ぶ被害を受けたが、区間を拡大しながら順次運転を再開してきた。
時事通信によると、全線再開の初日となった6日には、宮古駅で記念式典が開催され、同社の望月正彦社長が全線運行再開を宣言。式典に参列した太田昭宏国土交通相が「三陸鉄道は復興のシンボル。被災地を勇気付け、復興の加速に向けた原動力になる」とスピーチした。
日本経済新聞によると、この日、久慈駅を早朝に発車した3両編成の上り一番列車には、鉄道ファンら50人以上が乗車。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』に於いて「袖ケ浜駅」として登場した堀内駅(普代村)付近などでは、住民が大漁旗を振り歓迎した。また、この日の記念列車では、古民家風のレトロ調内装の新型お座敷車両がデビューした。
日本経済新聞によると、同鉄道は、1984年4月1日に、旧国鉄の赤字路線を引き継ぎ、未開通区間も整備して開業した。経常損益は2013年度までで20年連続の赤字となっており、震災で減少した住民の利用拡大や、観光客の発掘が必要となっている。
情報源
編集- 日本経済新聞電子版 『三陸鉄道が全線開通 津波で被害、「第2の開業」』 — 日本経済新聞社, 2014年4月6日
- 時事ドットコム 「三陸鉄道、3年ぶり全面復旧=最後の不通区間で運行開始-岩手」。『時事通信社』、2014年4月6日。