インド亜大陸地震に各国から援助表明

【2005年10月10日】

パキスタン北東部の地震の犠牲者数が3万を超えたと報道されている。被災各国に対し、世界中の国が援助を表明している。 救援の詳細は以下の通り。

  • 欧州連合行政府はおよそ360万米ドルを約束した。
  • イギリスは10万ポンド(およそ17万6,000米ドル)、50人の支援スタッフ、および3つの捜索・救出チームを約束した。
  • ドイツは、5万ユーロ(およそ6万600米ドル)をパキスタンのために用意した。またドイツ技術援助隊による救助専門チームを派遣した。
  • フランスはレスキュー隊をパキスタンに送った。「パキスタンが必要とするようないかなる支援」も供与すると、フランスのフィリップ・ドゥストブラジ外相が語った。
  • アイルランドは100万ユーロ(約120万米ドル)の支援を申し入れた。
  • 日本は9日救援チーム49人を派遣し、毛布、寝袋など2,500万円相当の緊急援助物資を提供した。また10日には医療チーム21人が日本を出発した。
  • 国際連合は対策チームをパキスタンに送った。
  • ほかに、トルコギリシャなどが支援を申し出ている。また国際的な人道団体のなかでは、国境なき医師団、国際赤十字などが支援を行うとしている。
イスラマバードの崩壊したアパートの救出活動、VOAによる

日本からの民間団体による支援

上に述べたものを含め、以下の団体が支援を行っている。

  • 共同通信によると、イスラマバード在住の督永忠子さんらは9日までに、被災者への食料や医療費を目的とした「パキスタン大地震緊急募金」を設立した。振込先は中央労働金庫目黒支店普通預金、1314624、「日パ・ウェルフェアー・アソシエーション」。
  • 日本赤十字社は、9日、4人からなる医療チームを被害状況調査のためパキスタンに派遣した。構成は医師2人、看護婦1人、連絡要員1人。連絡要員は一行が飛行機を乗り換えるバンコクで合流する。10日にイスラマバード入りし、1週間活動する予定。日本赤十字社では「現地の状況により今後の日赤の活動の方向性を検討」するとしている。10日現在、日赤ではウェブサイト上の募金活動などはとくに行っていない。

活動の状況

国際救助隊から派遣されたイギリスの救助スタッフは、日曜日朝に高層アパート、マルガラ・タワーズで生存者を新たに発見し、救出した。救出には特別な装備を用いた。これにより、さらに多くの人を救出できる望みが出てきた。

英語版ウィキニュースの翻訳を含みます。

出典


この記事はアーカイブされており、原則として編集ができません。

ウィキニュースに掲載された記事は、執筆・公開された時点のものであり、公開後に発生・判明した出来事や知識を網羅しようとするものではありません。

訂正がある場合、訂正内容とともに{{editprotected}}テンプレートをトークページへ追加することで管理者目に留まるようになります

なお、方針により、アーカイブされた記事内容の変更・更新は行わず、文法や書式の修正依頼などのみ受け付けています。

なお、掲載されている情報源や外部リンクの中には、時間の経過によりオンライン上で利用できなくなったものがあります。