JR東日本管内で相次ぐ不審火 一連の不審火の特徴とその犯人像は
【2015年9月6日】
JR東日本の施設において、この8月から続いている不審火について、警視庁捜査1課では、連続放火の疑いで調べを進めている[1]。
警視庁捜査1課が、今回の一連の不審火において、放火の疑いと見ているのは、合わせて6件となっていて、この9月5日に発生した国分寺市の現場で7件目となった[1]。そのうち1件が郊外で、6件がいずれも東京23区で不審火が確認されている[2]。しかも、この国分寺市であった不審火の現場は中野区で起こった不審火の現場からおよそ16キロ離れていた[1]。
今回相次いでいる7件の一連の不審火のうち4件では、針金とペットボトルのようなものが見つかっていて、この中にはペットボトルにティッシュペーパーを包んであったものが残されていた現場も存在している[1]。さらに、液体が入っていたペットボトルも見つかっていた[1]。この一連の不審火は山手線であったケーブル火災を除けば、6件とも週末に確認され[2]、一連の不審火の現場は、いずれも道路に面した所で起こっていた[1]。
さらに、8月23日に品川変電所で起きた不審火の1週間前に、品川変電所から徒歩数分にあるJR東日本大崎運輸区付近において雑草が燃えるということがあり、ここでも、液体の入ったペットボトルが発見されている[2]。JR東日本品川変電所は、山手線・横須賀線・湘南新宿ラインが交わる場所にあって、雑草が燃えたのが発見された場所の周囲にはJR東日本東京総合車両センターがあり、2つの施設とも列車運行のいわば要所と位置付けられている[2]。
犯人像について産経新聞の報道によれば、品川にある変電所で起きた火災では、自転車で立ち去る帽子をかぶった30代ぐらいの男が防犯カメラに写っていた[1]。しかも、毎日新聞の報道によれば、発生した現場から東におよそ600m離れたところにある工場の防犯カメラにも自転車に乗る男が映っていて、工場からさらに東へ1km離れていたところにある店舗の防犯カメラにも自転車に乗っていた男が同じく映っていた[3]。
工場の防犯カメラに映った男の目撃談として、男は40歳代、黄色の帽子をかぶっていて、襟付の半袖シャツの男が変電所の方へ向かったことが確認されている[3]。また、工場からさらに東へ1km離れていたところにある店舗の防犯カメラの映像には、自転車に乗っていた男が、品川変電所に対して反対方向に向かっていた様子が映っていた[3]。27日に発生した渋谷区の山手線の線路脇で発生したケーブル火災でも自転車に乗った不審な男の姿が防犯カメラに映っていたという[3]。
警視庁では、今回の一連の不審火について、犯人は電車を利用した疑いがあるとみて、防犯カメラの映像の解析を進めている[1]とともに、器物損壊や威力業務妨害容疑についても調べている[2]。
情報源
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