JR東日本の全新幹線でシステム障害、約1時間に亘り不通に

【2011年1月17日】

朝日新聞読売新聞によると、1月17日UTC+9)午前8時20分(朝日では午前8時23分)頃、JR東日本の全新幹線を管理するシステムで障害が発生し、東北上越長野山形秋田の各新幹線が全線で運転がストップした。

朝日新聞によると、一時、列車8本が立ち往生し、1時間15分後には全線で運行再開したが、昼過ぎまで運休や遅れが生じ、8万1,000人以上の利用客が影響を受けた。

読売新聞が同社の話として伝えたところによると、障害が発生したのは、新幹線の運行をコンピュータで一括管理するシステム・『COSMOS(コスモス)』。東京に設けられている新幹線運行本部内のディスプレイ計22台に於いて、運行ダイヤを管理するデータの一部の表示が、画面から一時的に消失するなどした。同社は安全が確保できないとして、同社管内の全新幹線の運転をストップさせた。その後システムの動作確認作業を実施したところ、画面の表示が正常な状態に戻ったため、運行を再開した。

朝日新聞によると、『COSMOS』は、同社管内で新幹線の路線が増加したことを受け、1995年から使用開始。運行管理や情報監視など7種類のサブシステムから構成され、新幹線の運行に関係する全業務を一元管理している。今回のトラブルでは、サブシステムの一部がダウンしたのみだったため、短時間で復旧できた模様である。

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