羽越線特急脱線事故、新たに3人不明か

【2005年12月27日】

12月25日に山形県のJR羽越線で特急列車が脱線・転覆した事故で、報道機関各社は27日、最初に確認された4人の死者の他に新たに3人の行方不明者がいる可能性があり、先頭車両の6号車に取り残されている恐れもあると伝えた。

山形県警が報道各社に伝えたところによれば、行方不明になっていたのは鶴岡市内在住の検察事務官の女性(28)および30代の女性と4歳前後の女の子の親子。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会と山形県警は捜索・調査を開始した。

毎日新聞によると、このうち28歳の女性については、秋田市内に住む家族から山形県警に「本人と連絡が取れず、列車に乗っている可能性がある」という内容の連絡があったという。また、30代女性と女の子の親子については、複数の乗客の証言から明らかになった。

山梨日日新聞および毎日新聞によると、3人とも事故現場から発見されていないため、大破した先頭車両の下敷きになっている可能性もあるといい、捜索を急いでいた。

その後、読売新聞、朝日新聞、サンケイスポーツは、折れ曲がった先頭車両から新たに女性1人の遺体を、27日午後3時45分頃発見したと伝えた。山形県警が報道各社に伝えたところによると、新たに発見されたのは行方不明とされていた秋田県秋田市出身で山形県鶴岡市在住の検察事務官の女性(28)。これにより、この事故での死者は5人となった。

しかしいまだに、親子の行方が分からないため、羽越線沿線(秋田駅 - あつみ温泉駅間)のいなほ号が停車する各駅でポスターやビラを配って、情報を求めている。朝日新聞によれば、「行方不明とされる親子は私たちでは」と秋田県由利本荘市の女性が名乗り出たことを、29日、山形県警察本部が明らかにした。

また、読売新聞によればJR総研は「時速100kmで走行している列車が転覆するのは35m毎秒以上の横風を受けた場合」であるとする結果を発表した。

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