沖縄県で新型インフルエンザ警戒警報発令 日本初

【2009年8月20日】

最新の日本での感染分布図
██ 死亡者が確認された都道府県
██ 感染者が確認された都道府県

毎日新聞によると、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)による日本国内初の死亡者が出た沖縄県は、8月19日(UTC+9 以下同)「インフルエンザ警戒警報」を、今回のインフルエンザで日本で初めて発令した。

沖縄県はこの8月10日から16日の間に患者人数を報告するための58の定点医療機関から1717人の患者報告があり、警報を発令する基準である1つの定点機関あたり30人に近い29.60人の数字に達したためとのことで、同県では基礎疾患を持つ人や妊婦乳幼児らには不要不急の外出は控えるようにするとともに、学校に対しても患者が出た学級は症状がない場合でもマスクを着用するように求めている。

琉球新報によると、沖縄県内各保険所別の定点あたりの患者数は次のとおりで、定点医療機関の患者数から沖縄県内の新型インフルエンザ感染者は累計で2万人弱だと推定しているという。

また琉球の同じ記事によると沖縄県は8月19日、新たに新型インフルエンザで3人が重症と確認されたことを明らかにした。この3人はいずれも沖縄本島に住む子供で、中部在住の13歳女児と、南部在住の1歳11ヶ月の男児、同じく南部在住の11歳の女児。このうち1歳11ヶ月の男児には慢性呼吸器疾患が確認されているが、他2名は基礎疾患がなかった。

毎日によると、日本の厚生労働省は8月19日、新型インフルエンザの集団感染について、8月10日から16日の1週間で662件の感染が報告され、8月3日から9日の553件より109件増加したことを発表した。同省は新型インフルエンザ感染患者の広がりで、全数把握を中止した7月下旬以後の感染者や入院患者の発生数の報告を各都道府県に対して求めているが、週を追ってその数が増加している。特に神奈川県では横須賀市ラグビーのサークルで59人が集団で感染していたことも確認された。また、東京都など全国23の都道府県で10件以上の患者数が確認されている。

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