新型インフルエンザ、日本国内で初の感染確認 大阪の高校生
【2009年5月9日】
厚生労働省は5月9日午前、日本国内で初めてとなる新型インフルエンザ(ブタインフルエンザ)への感染が確認されたと発表した。
読売新聞によると、この感染者は大阪府立高校の生徒2名と40代の男性教諭で、カナダに短期留学をした後、アメリカ発の航空機で5月8日夕方に成田空港に帰国したばかりだった。その後、国立感染症研究所で遺伝子検査をした結果、新型インフルエンザに感染したことが確認された。
ロイターによると、彼ら3人は隔離されており、彼らと共に短期留学した同校の生徒ら関係者33人と周辺の同乗者を含む49人が成田空港近くの施設で待機しているという。
読売新聞が伝えた厚生労働省や大阪府教育委員会による説明では、今回の短期留学は国際交流事業に3つの大阪府立高校が参加しており、4月24日から5月7日の間、各校の生徒30人と付き添いの教員6人の36人が渡航したもの。オンタリオ州の3つの高校を歴訪後、5月8日の午後4時40分ごろにデトロイトからのノースウェスト航空機で成田空港への帰路に着いていたが、その中で行っていた機内検疫で生徒1名と教諭にセキなどの症状が確認され、簡易検査でA型インフルエンザの陽性反応が出た。更に別の生徒1名からも同じような症状を訴えて調べた結果、A型インフルエンザ陽性が確認された。
時事通信によると、同乗者49人については5月9日に空港構内の宿泊施設に待機。この後、検疫法に基づき「停留」措置として、近くのホテルにて10日間程度留め置かれる。
出典
編集- 『アメリカからの帰国者より新型インフルエンザウィルスが検出されたことを受けて会見を行う舛添厚生労働大臣』 — 厚生労働省, 2009年5月9日
- 厚生労働省 『舛添大臣会見~新型インフルエンザ患者発生の件について~』 — YouTube, 2009年5月9日
- 『新型インフル、国内初の感染確認…大阪の高校生ら3人』 — 読売新聞社, 2009年5月9日14時24分(UTC+9)
- 『大阪の男性3人が新型インフル感染、国内初=厚労省』 — ロイター, 2009年5月9日8時14分(UTC+9)
- 『停留、10日間個室内に=感染拡大防止が目的-厚労省・新型インフル』 — 時事通信社, 2009年5月9日20時19分(UTC+9)
関連ニュース
編集- "アメリカ在住幼児が日本人初の新型インフルエンザ感染"。ウィキニュース、2009年5月9日
- "カナダから帰国の日本人から新型インフルエンザ感染の疑い"。ウィキニュース、2009年5月1日
- "新型インフルエンザ、アメリカで初の死者 - 滞在中のメキシコ人幼児"。ウィキニュース、2009年4月30日