世界保健機関、新型インフルエンザのパンデミック終結を宣言

【2010年8月12日】

世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は8月10日(UTC+2)、滞在中の香港から電話を通じて記者会見を行い[1][2]新型インフルエンザの世界的流行パンデミック)について「世界は、ポスト・パンデミック期に移行している」と述べ[1]、流行の警戒水準を最高レベルの「フェーズ6」から[1][2][3]、その次の段階と定義され[2]、パンデミック期を乗り越えたことを示す[1]「ポスト・パンデミック期(最盛期後)」に移行したと発表[1][2][3]。昨年6月から継続してきたパンデミックの終結を宣言した[1][2][3]

WHOは10日、新型インフルエンザに対する対応を検討するための外部専門家による緊急の委員会を開催した[2][3]。同委員会での議論で、冬場である南半球においても感染規模が大きくないことから、大流行は一段落したと判断され[2]、これを踏まえてチャン事務局長が流行終結を宣言した[3]

チャン事務局長は水準変更の理由として、新型インフルエンザの流行状況が通常の季節性インフルエンザとそれほど変わらなくなってきていることや[1][2]、世界各国の人口の20-40%が、すでに感染しているなどの理由で新型インフルエンザに対する抗体を獲得していることなどを挙げている[1]。一方、各国に対して「(新型インフルエンザを)引き続き警戒していくことがきわめて重要である」と呼びかけた[2]ほか、ワクチンの有効性についても強調し、積極的に接種を行うよう呼びかけた[1]

新型インフルエンザの流行は昨年4月27日に発生認定され[2]、およそ2ヵ月後の昨年6月にWHOがパンデミックを宣言、今年6月にはピーク越えを宣言していた[3]。8月1日時点でのWHOのまとめによると、感染が確認されたのは世界の214のと地域で、死者の数は18,449人[2][3]日本においては今年6月末に死者数が200人に達した[2]一方、これに先立つ今年3月には厚生労働省が「第一波は沈静化した」と発表した[3]

情報源

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本ニュースは「読売新聞」、「共同通信」および「朝日新聞」の以下の報道を情報源としている。

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 YOMIURI ONLINE【ジュネーブ=平本秀樹】 『新型インフル「パンデミック」終結宣言…WHO』 — 読売新聞, 2010年8月10日
  2. 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2.11 47NEWS【ジュネーブ・香港共同】 『WHOが新型インフル終息宣言 死者1万8千人以上』 — 共同通信社, 2010年8月10日
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 asahi.com【ジュネーブ=稲田信司】 『新型インフルのパンデミック終息宣言 WHO事務局長』 — 朝日新聞社, 2010年8月10日

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