中国の焼肉店で食べ残しの食材を使いまわす
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【2014年7月30日】
中国の焼肉店「漢麗軒焼肉超市」の北京市内にある店舗で、客が食べ残した肉や生魚、さらには野菜を捨てないで別の客に提供したことが、現地の新聞「新京報」が7月29日までに報じたことで明らかになった[1]。
新京報は、「漢麗軒焼肉超市」昌平店に店員を装って潜入取材を行い、客が食べ残した肉や魚をもう一度提供したり、「変なにおいがする」と客から苦情があったイカを玉ねぎや調味料などでごまかして、再び客に提供するなどし、不衛生な調理の実態を明らかにした[2]。さらに国が義務付けている健康証明書の提示についても、店員に求めていなかったこともわかった[1]。この報道を受けて、食品薬品監督管理当局が検査を実施し、この店舗は営業停止の処分となった[2]。
中国では上海市のテレビ局の報道で、期限切れ食肉を加工・販売した事件が発覚したばかりで、食の安全に対する不安や、管理体制への不信感が高まりを見せている[1]。中にはインターネット上で「この状況が一般的ではないか」とする皮肉まで出ているという[2]。