デング熱渦でイベント中止や社会見学の行き先の変更も
【2014年9月8日】
今回のデング熱流行を受けて、代々木、新宿中央の両公園付近ではイベントの開催中止などが相次いでいる[1]。
代々木公園では9月6・7日の「日本・インドネシア市民友好フェスティバル」「美味しいペルー」と、9月13・14日の「ベトナムフェスティバル」の開催を取りやめた[1]。このうち、「美味しいペルー」のイベントは12月に延期するとしている[2]。
また9月10日の「TRIGGER FES(トリガー・フェス)」も近くのライブハウスに開催地を変えて行うとしているほか、9月6・7日の「アジアカルチャーフェスティバル」も虫よけスプレーを用意するなどの対策をしたうえで予定通り行う[1]。
これらのイベントは、今回の公園閉鎖の対象となっていない、南側のイベント広場や野外ステージで開催される予定だったもので、「来場者の安全・安心を第一に考えた」「出店者らに迷惑になることが起こりうる」として、開催中止や会場の変更を行ったとしている[3]。
また20日以後にも5つのイベントの開催が予定されているが、すべての主催者は「今後の事態の推移を見て、開催するかどうかを判断したい」としている[1]。
新宿中央公園でも9月5日に開催される予定されていた屋台の食事や酒を楽しむ会の開催が取りやめとなった[1]。このイベントは7月14日から平日夜に毎日開催されてきたもので、9月5日はその最終日の予定になっていた[4]。同公園の今後のイベントについても新宿区は「園内の蚊がウィルスを持っているかどうかなどを踏まえて、開催するかどうかを判断したい」としている[1]。
また、東京を修学旅行や社会見学に訪れる予定にしていた学校で、行先の変更なども出ている。千葉市教育委員会によると、同市内の2つの市立小学校が9月8日と12日にそれぞれ予定していたNHKへの見学を、同地から東に約4.5㎞離れた国会議事堂に行先を変更。「子供たちの安全を第一に考えて、代替地を探した」としている[2]。
この他、八王子市の市立由井第三小学校も9月30日に予定していたNHK見学と代々木公園での昼食を延期。京都造形芸術大学も港区内にある通信教育部のキャンパスが9月13日に予定していた国立代々木競技場への見学を取りやめて、学内での座学に変更することを決めた[5]。
また勝山市の市教委も、同市立勝山北部中学校が9月17-19日に修学旅行で訪れる都内方面で、旅行日程に代々木公園付近の訪問先はないが、自由行動をとる際は「代々木公園に近寄らないように」指導するとしている[2]。
情報源
編集- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 『デング熱受けイベント中止の動き』 — 日本放送協会, 2014年9月5日
- ↑ 2.0 2.1 2.2 『デング熱、揺れる週末 修学旅行のルート変更も 代々木公園のイベントは予定通り』 — 日本経済新聞, 2014年9月6日
- ↑ 『御難の代々木公園、イベント中止や場所変更 蚊駆除へ』 — 産経新聞, 2014年9月5日
- ↑ 『デング熱、新宿中央公園でも 代々木公園以外で初、30代男性感染か』 — スポーツ報知, 2014年9月6日
- ↑ 『デング熱、学校行事に影響 見学や授業を変更』 — 朝日新聞, 2014年9月8日