F1・2006年シーズン開幕、第1戦バーレーンGPはアロンソが優勝
【2006年3月14日】
3月10日、自動車レース最高峰・フォーミュラ1世界選手権がバーレーンのバーレーン・インターナショナル・サーキットで開幕し、12日午後2時30分(UTC+3、日本時間午後8時30分)から第1戦バーレーンGP決勝レース(57周、308.238km)が行われた。優勝したのは、予選4位通過だった2005年チャンピョン、フェルナンド・アロンソ(スペイン、ルノー)だった。
予選トップでポールポジションを獲得したミハエル・シューマッハ(ドイツ、フェラーリ)は、レース中盤36周目で2回目のピットインした際、2位で走行していたF. アロンソに抜かれてしまう。39周目にはF. アロンソがピットインしたが、28秒差をつけられていたM. シューマッハはここで抜くことができず、ピットアウトしたF. アロンソと並走した後、1コーナーで再びトップを譲ってしまう。その後、M. シューマッハは何度かアタックするも及ばず、F. アロンソがトップでチェッカーフラッグをうけ、M. シューマッハは2位に終わった。
M. シューマッハの同僚、フェリペ・マッサ(ブラジル、フェラーリ)は、F. アロンソを追いかけていた7周目の1コーナーで単独スピンし、コースアウト。やむなくタイヤ交換のためピットインしたところ、右リアタイヤを交換する際にトラブルが発生してしまう。結局、ピット作業に46秒も掛かってしまい、あえなく後方に沈んだ。
一方、最後尾スタートだったマクラーレンのキミ・ライコネン(フィンランド)は、1ストップ作戦で怒涛の追い上げを見せ、ホンダのジェンソン・バトン(イギリス)に僅か1秒差で勝ち、3位表彰台に上がった。
純日本製チームとして期待されたスーパーアグリは、目標だった「グリッドに2台のマシンを並べる」ことは達成したが、レース開始直前には規定時間までにスタッフが井出有治のマシンから離れず、井出がペナルティを受けてしまい、18周目には2台同時にピットインさせてしまうなど、F1に不慣れなスタッフのミスも目立った。結局、井出は36周目でメカニカルトラブルでリタイアしたが、佐藤琢磨はトップと4周遅れながらも、なんとか無事に完走した。
第2戦マレーシアGPは3月16日からマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、決勝レースは3月19日午後3時(UTC+8、日本時間午後4時)にスタートする。
決勝レース結果
編集ドライバー | 出身国 | コンストラクター | タイヤ*1 | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1 | F. アロンソ | スペイン | ルノー | MI | 1:29'46.205 |
2 | M. シューマッハ | ドイツ | フェラーリ | BS | 1:29'47.451 |
3 | K. ライコネン | フィンランド | マクラーレン | MI | 1:30'05.565 |
4 | J. バトン | イギリス | ホンダ | MI | 1:30'06.197 |
5 | J-P. モントーヤ | コロンビア | マクラーレン | MI | 1:30'23.253 |
6 | M. ウェバー | オーストラリア | ウイリアムズ | BS | 1:30'28.137 |
7 | N. ロズベルグ | ドイツ | ウイリアムズ | BS | 1:30'49.248 |
8 | C. クリエン | オーストリア | レッドブル | MI | 1:30'52.976 |
9 | F. マッサ | ブラジル | フェラーリ | BS | 1:30'56.112 |
10 | D. クルサード | イギリス | レッドブル | MI | 1:31'01.746 |
11 | V. リウッツィ | イタリア | トロ・ロッソ | MI | 1:31'12.202 |
12 | N. ハイドフェルド | ドイツ | BMWザウバー | MI | 1周遅れ |
13 | S. スピード | アメリカ | トロ・ロッソ | MI | 1周遅れ |
14 | R. シューマッハ | ドイツ | トヨタ | BS | 1周送れ |
15 | R. バリチェロ | ブラジル | ホンダ | MI | 1周遅れ |
16 | J. トゥルーリ | イタリア | トヨタ | BS | 1周遅れ |
17 | T. モンテイロ | ポルトガル | ミッドランド | BS | 2周遅れ |
18 | 佐藤琢磨 | 日本 | スーパーアグリ | BS | 4周遅れ |
DNF | 井出有治 | 日本 | スーパーアグリ | BS | 35周目リタイア |
DNF | J. ヴィルヌーヴ | カナダ | BMWザウバー | MI | 29周目リタイア |
DNF | G. フィジケラ | イタリア | ルノー | MI | 21週目リタイア |
DNF | C. アルバース | オランダ | ミッドランド | BS | 1周目リタイア |
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編集- 国際自動車連盟、亜久里チームのF1参加を承認 - 2006年1月27日
出典
編集- IMS 『バーレーンGP セッションレポート』 — Yahoo! Japan Sports, 2006年3月13日
- 『【F1】バーレーンGP 決勝結果』 — オートバイテル・ジャパン, 2006年3月13日