ルノーが1・2フィニッシュ F1・2006年第2戦マレーシアGP

【2006年3月20日】

セパン・インターナショナル・サーキットのコースレイアウト(GFDL)

3月17日に始まったフォーミュラ1世界選手権第2戦マレーシアGPは、マレーシアセパン・インターナショナル・サーキットで19日15時(日本時間16時)から決勝レースが行われた。優勝したのはルノージャンカルロ・フィジケライタリア)で、2位には同じくルノーのフェルナンド・アロンソスペイン)が入り、ルノーがワンツーフィニッシュを決めた。ルノーのワンツーフィニッシュは1982年の第11戦フランスGP以来24年ぶりとなる。今年のマレーシアGPは8台がリタイアする波乱の展開となった。

18日の14時(UTC+8 日本時間15時)から行われた予選では、ポールポジションにG. フィジケラ、もう一台のフロントローはホンダジェンソン・バトンイギリス)。フェラーリミハエル・シューマッハドイツ)は4位、F. アロンソは7位、トヨタラルフ・シューマッハ(ドイツ)は10位となった。しかし、R. シューマッハは2次予選でのエンジントラブルため最後尾に。M. シューマッハなど5台はエンジン交換を行ったため、レギュレーションによりグリッド降格処分を課せられた。

19日の決勝レースは15時(日本時間16時)にスタートした。スタート直後、ウイリアムズニコ・ロズベルグ(3番グリッドスタート、ドイツ)とマーク・ウェバー(4番グリッドスタート、オーストラリア)は互いにけん制しあい、その隙に第1コーナーで7番手グリッドでスタートしたF. アロンソが3位に浮上した。その後、ウイリアムズの2台はN. ロズベルグは7周目に、M. ウェバーも16周目にそれぞれマシン後方から白煙が上がり、リタイアした。オープニングラップでは、レッドブルクリスチャン・クリエン(オーストリア)とマクラーレンキミ・ライッコネン(フィンランド)が接触し、K. ライッコネンはサスペンションを破損し、優勝候補の一角がはやくもリタイアしてしまった。

上位陣はオープニングラップから1位G. フィジケラ、2位J. バトン、3位F. アロンソの3台が抜け出し、レース中盤まで順位は入れ替わらなかった。しかし、J. バトンは1回目のピットイン後、ペースが上がず、F. アロンソの2回目のピットストップで2番手を譲ってしまった。結局このまま順位は動かず、G. フィジケラがトップチェッカーを受けた。

スーパーアグリ佐藤琢磨(日本)は17位、井出有治(日本)はメカニカルトラブルのため、34周目でリタイアした。

第3戦オーストラリアGPオーストラリアアルバートパーク・サーキットで3月31日から開催され、決勝レースは4月2日午後2時(UTC+10、日本時間午後1時)にスタートする。

決勝レース結果

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  ドライバー コンストラクター タイヤ*1 タイム
1   G. フィジケラ ルノー MI 1:30'40.529
2   F. アロンソ ルノー MI 1:30'45.114
3   J. バトン ホンダ MI 1:30'50.160
4   J-P. モントーヤ マクラーレン MI 1:31'19.880
5   F. マッサ フェラーリ BS 1:31'23.783
6   M. シューマッハ フェラーリ BS 1:31'24.383
7   J. ヴィルヌーヴ BMWザウバー MI 1:32'00.990
8   R. シューマッハ トヨタ BS 1:32'01.817
9   J. トゥルーリ トヨタ BS 1周遅れ
10   R. バリチェロ ホンダ MI 1周遅れ
11   V. リウッツィ トロ・ロッソ MI 2周遅れ
12   C. アルバース ミッドランド BS 2周遅れ
13   T. モンテイロ ミッドランド BS 2周遅れ
14   佐藤琢磨 スーパーアグリ BS 3周遅れ
DNF   N. ハイドフェルド BMWザウバー MI 49周目リタイア
DNF   S. スピード トロ・ロッソ MI 42周目リタイア
DNF   井出有治 スーパーアグリ BS 34周目リタイア
DNF   C. クリエン レッドブル MI 27周目リタイア
DNF   M. ウェバー ウイリアムズ BS 16周目リタイア
DNF   D. クルサード レッドブル MI 11周目リタイア
DNF   N. ロズベルグ ウイリアムズ BS 7周目リタイア
DNF   K. ライコネン マクラーレン MI 1周目リタイア
*1 MIミシュランBSブリヂストンを意味する。

出典

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