2010年バンクーバー冬季オリンピックが開幕
【2010年2月14日】
朝日新聞、日本経済新聞によると、2月12日午後6時[注釈 1](UTC-8)に、カナダ・ブリティッシュコロンビア州のバンクーバーで、2010年・第21回冬季オリンピックの開会式が開かれた。参加国は史上最多の82ヶ国・地域、参加者は選手など合わせて約2600人。朝日新聞によると開催は2月28日まで、日本経済新聞によると競技は86種目開催される。
日本経済新聞によると、カナダでのオリンピック開催は、1976年のモントリオール夏季オリンピックと1988年のカルガリー冬季オリンピックに続いて3度目で22年ぶり。開会式はカナダの先住民グループが共生をアピールするなど、文化の多様性を象徴するものとなった。朝日新聞によると、聖火リレーの最終ランナーはカナダ国内で英雄的アイスホッケー選手・ウェイン・グレツキー氏が務め、会場内をリレーした4人が会場中央にある聖火台へ点火した。また、今大会は史上初めての屋内での開会式で、BCプレイス・スタジアムで開かれた。
日本経済新聞によると、今大会は準備段階から環境問題に取り組むオリンピックを打ち出しており、バンクーバー全体での温室効果ガスの削減し、オリンピックによって排出される温室効果ガスを相殺するカーボンニュートラルの試みがなされている。
日本代表の入場行進
朝日新聞、日本経済新聞によると日本は43番目に入場行進した。旗手はスピードスケート女子の岡崎朋美選手が務め、日本代表選手と役員約90人が参加した。
グルジア選手団は喪章で入場行進
朝日新聞の13日の上記とは別の報道によると、12日午前(UTC-8)にウィスラー・スライディング・センターで行われたリュージュ男子1人乗りの公式練習中、グルジア代表のノダル・クマリタシビリ選手(21歳)がコーナーで制御を失い、88マイル(約143.3キロ)でコース外に飛び出し、近くに設置された鉄柱に激突。同選手は死亡が確認された。
朝日新聞の13日のさらに別の報道によると、この事故を悼み、入場行進でグルジア選手団は30番目に入場。選手らは黒いマフラーと喪章を身に付け、旗手の掲げる国旗には黒い喪章を付けていた。また、この事故を受け開会式ではオリンピック旗は半旗で掲げられた。
開会式ダイジェスト
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テーマのひとつ「先住民との融合」
CC BY-SA 2.0 -
盛大なパフォーマンス
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点火された会場中央にある聖火台
CC BY-SA 3.0 -
日本代表
CC BY-SA 2.0 -
カナダ代表
CC BY-SA 2.0 -
喪章を付けたグルジア代表
CC BY-SA 2.0
注釈
情報源
- 村上尚史(バンクーバー) 『バンクーバー五輪が開幕 最多の82カ国・地域が参加』 — 朝日新聞社, 2010年2月13日14時9分(UTC+9)
- 共同通信バンクーバー 『バンクーバー冬季五輪開幕 史上最多82カ国・地域参加=差替』 — 日本経済新聞, 2010年2月13日14時9分(UTC+9)
- 『リュージュ選手が練習中に激突死 コース飛び出す』 — 朝日新聞社, 2010年2月13日6時11分(UTC+9)
- 『黒いマフラーに喪章…グルジア選手団、笑顔なき行進』 — 朝日新聞社, 2010年2月13日12時0分(UTC+9)