広島電鉄、値上げを検討
【2012年8月24日】
広島電鉄が運賃の値上げを検討していることが、8月23日から24日にかけて判明した。値上げ幅は20円~30円となる見込み[1][2][3]。同社市内線の運賃は、1997年に130円から150円に引き上げられてから以降は現在まで据え置かれてきた(社会実験で一部路線を120円にした時期有り[2])が、今回値上げが実行されれば16年ぶりの値上げとなる[1][3]。
値上げ対象路線について同社は、現在運行している8路線全てを対象としている[1][2][3]。20~30円の値上げにより、市内線の5つの路線(本線、宇品線、横川線、江波線、皆実線)では運賃を現行の150円から170~180円とする予定である[1][2]。白島線(全線100円[2][3])及び、距離に応じて運賃が増える宮島線の運賃(市内から西端の広電宮島口駅まで乗ると270円[3])の値上げ幅をどうするかについて同社は現在検討中としており[2]、「わかりやすい運賃制度[3]」を目指して全路線の均一化も検討課題としている[3]。
値上げの実施時期について同社は、中国運輸局に来年申請し、同運輸局の審議会の諮問を経て、同年内の実施を目指す事としている[1][2][3]。
値上げの目的に関して同社は、超低床車両への更新と、電停のバリアフリー化を挙げている[1][2][3]。超低床車両への更新に関して、同社の車両は全部で124編成が存在するが、うち約4割にあたる48編成は製造から既に45年が経過しているという[1][2]。それらの車両のうち40編成を、2027年までに順次超低床車両に更新してゆく意向である[1]。車両の更新には1編成あたり2~3億円を要する為、同社は現行運賃のままでは更新費用を賄えず更新が困難であるとしている[1][2]。
中国新聞の取材に対し、同社の越智秀信社長は「安全な運行を確保し、より便利なサービスを提供するため、利用者に理解を求めていきたい[1]」とコメントしている[1]。
情報源
編集- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 『広電が路面電車値上げ検討』 — 中国新聞, 2012年8月24日
- ↑ 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 植田憲尚 『広島電鉄:全線値上げ方針 来年から、20〜30円で調整 /広島』 — 毎日新聞, 2012年8月25日
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 『路面電車、値上げ検討 広島電鉄、20~30円想定』 — 朝日新聞デジタル, 2012年8月25日 0:45(UTC+9)