参院選期日前投票で用紙の配布ミス - 大阪と石川

【2010年6月28日】毎日新聞によると、大阪府河南町(かなんちょう)選挙管理委員会は6月27日(UTC+9 以下同)、参議院通常選挙期日前投票の際、選挙区比例代表区投票用紙を間違えて4人に対して逆に交付する配布ミスがあったと発表した。

選挙投票 GFDL資料=2009年衆院選 東大阪市稲田で

毎日によると、投票用紙は河南町選管の職員が保管場所から出して交付機へ入れているが、6月27日の朝に行った作業の時に誤って取り違えた。同選管によると、投票用紙の色は選挙区が黄色、比例代表区は白色であり、選挙管理委員会の職員が交付機から出された投票用紙を有権者に手渡すもの。ところが、午前8:50頃に投票に訪れた男性が用紙の間違えを指摘したが、それよりも前に投票に来た4人が既に投票してしまっていたという。なお投票は所定の用紙であれば投票箱が逆の場合でも有効票となるが、用紙が違えば無効票扱いとなり、また公職選挙法の規定で原則「1人1票限り」となっているため、彼らは再投票できない。

読売新聞によると河南町選管の森田昌吾事務局長は「無効票になる可能性が高く、大変申し訳ない」として、今後チェック体制を強化することを話している。

また、北陸朝日放送によると、石川県能美市(のうみし)でも同じく6月27日、期日前投票に訪れた有権者6人に間違って投票用紙を逆交付していたことがわかった。能美市選管によると、同市寺井地区公民館で同日行われた期日前投票が開始された午前8:30から9時ごろまでの間に訪れた6人に間違って選挙区と比例区の投票用紙を逆に交付した。その後すぐ間違いに気づいたが、この時間までに投票した6人に事情説明し謝罪した。

北國新聞が石川県選管の調べによると、石川県で期日前投票が採用された2004年以後では交付ミスは初めてで、能美市選管の吉光年治書記長は投票用紙交付前に確認しなかったことが原因として「絶対に起こしてはいけないミスであり大変申し訳ない。再発防止へ向けて業務内容の確認を徹底したい」と謝罪した。

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