南アフリカ・マンデラ元大統領のひ孫が事故死 - マンデラ氏W杯開会式欠席

【2010年6月16日】

ネルソン・マンデラさん(1998年 C.C.2.5)
2010W杯サッカー選手権開会式が行われたサッカーシティー (C.C2.0)

スポーツニッポン(以下スポニチ)によると、南アフリカ・元大統領ネルソン・マンデラ氏(91歳)のひ孫・ゼナニさん(13)が、同国で開催中の2010ワールドカップサッカー選手権大会開幕日である6月11日(UTC+2 以下同)未明、ヨハネスブルグで自動車事故に遭い死亡した。ゼナニさんは9日に誕生日を迎えたばかりだったという。

時事通信によると、ゼナニさんはマンデラ氏のひ孫9人のうちの1人で、10日はW杯選手権記念コンサートに出席し、その帰宅途中に乗っていた乗用車が転覆事故を起こして死亡したという。ネルソン・マンデラ財団は「マンデラ氏は今朝(11日)、彼女(ゼナニさん)の死去を知った。W杯選手権が大成功を収めるものと確信している」とする声明を発表した。またスポニチによると、マンデラ財団は「家族は服喪するためにプライバシー尊重を求めている」として、マンデラ氏が「(W杯選手権の)式典に出席するのは不適切だ」と判断し11日に開催されたW杯選手権開会式への出席を中止した。

スポニチによると、南アフリカ国内ではW杯選手権開幕前後も治安トラブルが顕著であり、10日にケープタウンで開催された同種の開幕記念イベントでは警官が静止警告をしたにも拘らずそれを無視して数千人のファンが殺到し、押し合いで足の骨を骨折する等6人が怪我をしたり、6日にはナイジェリア北朝鮮の練習試合が行われたヨハネスブルグの競技場でもファンがゲートに殺到して15人が怪我をする事故があるなど、治安上・警備上の問題で不安が多いとされていると報じている。

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