余部鉄橋の新橋梁が完成、風速30メートルでも運行可能に

【2010年8月12日】

余部鉄橋(旧橋梁、PD
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毎日新聞産経新聞によると、JR山陰本線餘部間に架かる[注釈 1]余部鉄橋兵庫県香美町香住区)に代わる新しいコンクリートが完成し、8月12日午前6時半(UTC+9)に一番列車が通過した。

産経新聞によると、旧余部鉄橋は1912(明治45)年に完成。長さは約310メートル、地上からの高さは約41メートルを誇り、壮大な景観が人気を集めていた。しかし、1986年に発生した回送列車の転落事故余部鉄橋列車転落事故)を受け、当時の国鉄が運行規制を厳格化したため、1987年以降は列車の運休が相次ぐようになり、運休となる本数は年間平均約120本に上っていた。このため、JR西日本は、強風でも運行可能になるよう防風壁を設置した新しいコンクリート橋を旧鉄橋の南側に建設。旧鉄橋は7月16日に約1世紀に亘る歴史に幕を閉じ、新コンクリート橋の工事は8月11日に完了した。

毎日新聞によると、新橋梁は長さ310メートル、地上からの高さ41.5メートルで、旧鉄橋とほぼ同じ規模となった。整備費は約30億円。高さ1.7メートルの透明なアクリル製の防風壁を備えており、風速毎秒30メートルまで運行可能なように運行規制が緩和され、常態化していた季の運休や遅れは9割程度減らせる見込みとしている。

産経新聞によると、この日は、始発となった浜坂豊岡行き普通列車に、地元住民や日本全国から集まった鉄道ファンらが乗り込み、記念撮影をしたり、地乾杯したりして、新橋梁の開通を祝った。また、毎日新聞によれば、新橋梁の袂で行われた記念式典では、同社の西川直輝副社長が、6人が犠牲になった1986年の列車転落事故で当時46歳の妻を亡くした遺族連絡会会長の岡本倫明さん(76歳)と共に慰霊碑に献花した。

毎日新聞によると、兵庫県は、98年間親しまれてきた鉄橋の橋脚のうち3基は今後も残し、2012年度中に展望台・『空の駅』として整備する方針である。

注釈

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  1. 産経新聞より

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