キハ181系『はまかぜ』がラストラン
【2010年11月8日】
2010年鉄道関連ニュース
産経新聞によると、現存する特急車両では最古で、大阪と鳥取を結ぶ特急・『はまかぜ』で使用されていた気動車・キハ181系が、11月6日(UTC+9)に定期列車としての最終運行を終了した。
産経新聞がJR西日本の話として伝えたところによると、キハ181系は、車体の天井にエンジンの冷却装置が付いた珍しいタイプの車両で、1968(昭和43)~1972(昭和47)年にかけて製造され、長野~名古屋間の特急・『しなの』や、岡山~出雲市間などの特急・『やくも』などにも使用されていた。朝日新聞によれば、『はまかぜ』には1982(昭和57)年から運用に就いており、大出力のエンジンで山間部を走行する姿に人気があった。
産経新聞によると、大阪駅には約800人のファンが集まり、ラストランに出た列車の雄姿をカメラで撮影し別れを惜しんだ。最終列車は、同日午後6時過ぎにホームを出発。車内には『はまかぜ』の写真が印刷された包装紙の記念弁当も運び込まれた。
朝日新聞によると、8月に架け替えが行われた余部橋梁(兵庫県香美町)を見下ろす展望台にも、同日には、最後の雄姿を収めようと、多くの人がカメラを手に詰めかけた。ファンの一人は、「地味ではあったが、戦後を代表する車両で、引退は寂しい」と話していた。
朝日新聞によると、翌7日からは、新型車両のキハ189系が『はまかぜ』に使われる。
情報源
編集- MSN産経ニュース 『181系ラストラン ディーゼル特急はまかぜ』 — 産経新聞社, 2010年11月6日
- asahi.com 『さよなら181系 国鉄時代のディーゼル特急はまかぜ』 — 朝日新聞社, 2010年11月6日