京浜急行の電車が土砂に突っ込み脱線、負傷者多数

【2012年9月25日】

被害車両の京急1500形1701編成

共同通信時事通信によると、9月25日午前0時(UTC+9)頃、神奈川県横須賀市内の京急本線追浜駅-京急田浦駅間で土砂崩れが発生し、線路上の土砂京成高砂三浦海岸行き下り特急電車(8両編成)が突っ込んだ。

共同通信が消防の話として伝えたところによると、当初発表では、先頭車両から3両目までが脱線、乗客ら計8人が軽傷。時事通信が神奈川県警の話として伝えたところによると、他の乗客は同県警の誘導によって現場から避難した。

共同通信が横須賀市消防局などの話として伝えたところによると、事故現場は、京急田浦駅から北側の約500メートル付近で、事故を起こした電車は現場近くに停車したままで、同線は一部区間で運転を見合わせた。

時事通信が横浜地方気象台の話として伝えたところによると、南からの暖かく湿った空気の影響で、同市では9月24日午後11時頃には、1時間当たり100ミリの猛烈なが降っていたため、同気象台は大雨洪水警報を発令し、土砂災害などに対する注意を呼び掛けていた。

共同通信のその後の続報によると、同県警は25日になって、負傷者が11人に増加したことを明らかにした。このうち、乗客の30-50歳代の男女5人は肋骨を折るなどの重傷を負い、電車の男性運転士(24歳)を含む6人が軽傷。運転士は「土砂崩れに気が付き急ブレーキを掛けたが間に合わなかった」と話している模様である。

共同通信が国土交通省の話として伝えたところによると、事故現場付近は、2011年4月の調査では「危険度は高くない」と判定されており、大雨による運転規制の対象区間とはなっていなかった。運輸安全委員会は、鉄道事故調査官2人を派遣しており、また、同県警は業務上過失致傷の疑いも視野に、運転士から任意で事情聴取を行なった。

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