サッカー・南アフリカW杯 北朝鮮44年ぶりの出場権獲得

【2009年6月19日】

産経新聞によると、サッカー・ワールドカップ選手権南アフリカ大会(2010年)のアジア地区最終予選B組のサウジアラビア北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の試合が6月17日(UTC+3)、サウジアラビアリヤドで行われ、0-0の引き分けに終わった。この結果、勝ち点12でこの2カ国が並んだが、同率の場合の順位決定の基準となる得失点差で北朝鮮が上回り2位が確定し、W杯選手権44年ぶりの出場権を獲得した。

韓国・中央日報日本語版によると、このW杯選手権には隣国の韓国も7大会連続の出場権を獲得しているが、南北朝鮮がそろってW杯選手権出場を果たすのは史上初めてとなった。なお北朝鮮は1966年に行われたW杯選手権イングランド大会に初出場した時はベスト8に駒を進めている。スポーツニッポンによると、北朝鮮のマスメディアは今回のW杯選手権南アフリカ大会出場権獲得について、「祖国(北朝鮮)の栄誉を示す誇らしいニュースである」と伝えた。朝鮮中央放送は「北朝鮮の選手が納めた成果は不屈の精神がもたらした慶事である」と賞賛している。

産経新聞によると、今回のW杯選手権南アフリカ大会へは、上記2カ国の他、A組のオーストラリア日本が同大会出場権を獲得。そしてそれぞれの組で3位に入ったバーレーン(A組)とサウジアラビア(B組)が5位決定戦を行い、その勝者がニュージーランド(オセアニア代表)とのプレーオフを戦う。

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