2005年ノーベル賞、発表はじまる

【2005年10月5日】

3日、今年のノーベル賞の発表がスウェーデンのストックホルムで始まった。生理学・医学賞物理学賞ノーベル化学賞の発表が行われた。

3日には生理学・医学賞の選考がカロリンスカ研究所で行われ、バリー・マーシャル氏とJ・ロビン・ウォーレン氏(ともにオーストラリア)に贈られることとなった。受賞理由はヘリコバクター・ピロリを発見し、胃炎・胃潰瘍におけるその役割を解明したこと。両氏は1千万クローネ(日本円で1億5千万円弱に相当)の賞金を二人で分け合う。

翌4日物理学賞の選考がスウェーデン科学アカデミーで行われ、ロイ・グリューバー氏(米)、ジョン・ホール氏(米)、テオドール・ヘンシュ氏(ドイツ)の3人に物理学賞が贈られることが決まった。賞金1千万クローネはグリューバー氏に半分、残る二人がそれぞれ四分の一が与えられる。グリューバー氏の受賞理由は光学コヒーレンスの量子理論への貢献、ホール氏とヘンシュ氏はレーザーによる高精度分光器の開発である。

5日は同じくスウェーデン科学アカデミーから化学賞が発表された。イヴ・ショーヴァン氏(フランス)、ロバート・グラッブス氏(米)、リチャード・シュロック氏(米)の三人が共同受賞した。有機合成のメタセシス法の開発の貢献が評価された。

授賞式は12月10日、それぞれストックホルムで行われる。

ドイツ語版ウィキニュースの翻訳を含みます(元記事)。

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