2005年ノーベル経済学賞、オーマン氏とシェリング氏が受賞
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背景解説
【2005年10月11日】
2005年のノーベル経済学賞は、アメリカ合衆国・イスラエルの二重国籍をもつロバート・オーマン氏とアメリカ合衆国のトーマス・シェリング氏に贈られることが決まった。10日、スウェーデン科学アカデミーが発表した。
ゲーム理論による分析を通じ、対立と協力についての理解を深めたことが評価された。
シェリング氏はメリーランド大学教授。1950年代に『紛争の戦略』(原題:The Strategy of Conflict)で当時の核競争をゲーム理論によって分析し、社会科学の分野でゲーム理論が用いられる端緒を作った。
オーマン氏はイスラエル在住。ヘブライ大学教授。無限回繰り返しゲームにはじめて取り組み、長期的な関係において時間経過とともに支持される結果とは何かを明らかにした。オーマン氏の研究は、価格競争などのさまざまな経済的競争を説明するとともに、経済活動上のさまざまな団体の必要性を明らかにした。
賞金は二人で折半される。授賞式はストックホルムで12月10日に行われる。受賞記念講演は12月8日にストックホルム大学で行われる予定。
ノーベル経済学賞は、正式名称を「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞」といい、1968年から授与されている。1995年以来、経済学だけでなく、社会科学全般を対象としている。
出典
編集- "Press Release: The Bank of Sweden Prize in Economic Sciences in Memory of Alfred Nobel 2005"。The Royal Swedish Academy of Sciences、2005年10月10日。
- "The Bank of Sweden Prize in Economic Sciences in Memory of Alfred Nobel 2005"。Nobelprize.org、2005年10月10日。