能登半島地震から2週間、被災地は今

【2007年4月7日】 3月25日に発生した能登半島地震から2週間が経過した。最近の主な動きをまとめてみる。

被災状況

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北國新聞4月5日付夕刊1面によると、県災害対策本部の同日午前10時現在のまとめで

  • 能登半島地震の全壊家屋は403棟に上ることが分かった。半壊は515棟、一部損壊は4,343棟となっている。
  • 避難者は23ヵ所で645人。
  • 輪島市門前町深見の36世帯で、断水が続いている。同町渡瀬の14世帯は復旧した。

道路などの状況

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北國新聞4月2日付夕刊1面によると、

  • 橋脚が破損し通行止めとなっていた能登島大橋が、同日より制限時速30kmで通行できるようになった。20t以上の大型特殊車両は通行禁止だが、中能登農道橋(ツインブリッジのと)を利用できる。
  • 能登有料道路徳田大津横田間は20日まで、横田―穴水間は27日までに供用できる見込み。

同紙4月1日付朝刊39面によると

  • 七尾港の大田岸壁が地震による液状化現象のため貨物船が接岸できなくなっている。復旧には2ヶ月以上かかる見込み。

被災者の暮らし

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北國新聞4月1日付朝刊1面によると

  • 3月31日、輪島市内で仮設住宅の設置作業が始まった。仮設住宅は第1段階として、同市及び穴水町に合わせて130戸が設けられる。(その後、志賀町でも10戸の設置が決まった・・・4月4日付朝刊1面による)

同紙4月3日付朝刊1面によると

  • 石川県は2日、住宅が損壊した被災者を支援するため、県内全域に被災者生活再建支援法の適用を決定するとともに、支援法の対象外でも県独自の財政支援制度を新設することを決めた。

同紙4月5日付夕刊1面によると

  • 同日、石川県内では金沢市などを除く多くの小中学校で入学式が行われたが、被災地では地震の被害のため開催を翌週に延期したり(門前西小など7校)、会場を校外に移したり(富来中など)、いすを新1年生と来賓の分だけ用意し在校生は床に座り職員・保護者は立ったまま式を行ったり(穴水小)という中で行われ、避難所から登校する児童生徒の姿も見られた。

支援の輪広がる

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  • 県内外から多数のボランティアが集まり、復興に汗を流している。

事件

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  • 北國新聞3月29日付朝刊45面によると、七尾市内でボランティアを装い「地震で破損した屋根瓦の修理・点検を格安で行う」と持ちかけ実際は高額の修理費を請求する業者が出没しており、同市災害対策本部は詐欺の疑いもあるとして、市民に注意を呼びかけている。
  • 同紙4月5日付朝刊35面によると、輪島市内で、倒壊した民家から高級タンスを盗み出そうとした東京都練馬区の50歳の男が逮捕された。男は「古道具屋が被災したと聞いたので」練馬からワンボックス車で輪島へやってきたとのこと。

その他

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北國新聞3月29日付夕刊6面によると

  • 4月15日に輪島市で開催予定だった第91回日本陸上選手権50m競歩・第46回全日本競歩輪島大会は、この地震のためコースが壊れ開催できなくなったため、神戸市で代替開催される見通しとなった。輪島市は能美市に代替開催を依頼し内諾を得ていたが、日本陸連が罹災県での開催はさまざまな面で地元負担が大きいとして神戸開催に踏み切ったと見られる。

出典

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  • 北國新聞3月28日付朝刊8版
  • 同紙同日付夕刊12版
  • 同紙29日付夕刊12版
  • 同紙31日付夕刊12版
  • 同紙4月1日付朝刊8版
  • 同紙2日付夕刊12版
  • 同紙3日付朝刊8版
  • 同紙4日付朝刊9版
  • 同紙5日付朝刊8版
  • 同紙同日付夕刊12版

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