石川県で震度6強 - 2007年3月25日
【2007年3月25日】
気象庁によると、25日午前9時42分 (UTC+9)、石川県能登半島を中心に、最大震度震度6強の大きな揺れを観測する地震が発生した。北國新聞特別夕刊によれば、石川県内で震度6以上を観測するのは、記録に残っている地震の中で初。
同庁は、震源地は能登半島沖の北緯37度12分東経136度42分で震源の深さは約11km、マグニチュードは6.9と推定している。一方、アメリカ地質調査所の推定では、震源北緯37度16分東経136度36分、深さ5km、マグニチュードは6.7。
26日、気象庁はこの地震を、「平成19年(2007年)能登半島地震」と命名した。英語名称は「The Noto Hanto Earthquake in 2007」。
各地の震度、および被害状況は次のとおり。
震度
北國新聞3月25日付特別夕刊によると、石川県内では
津波
発生直後の午前9時43分、気象庁は石川県に津波注意報を発令したが、同日11時30分に解除した。観測された津波は、最高が珠洲市と金沢市の20cmであった。
被害状況
同日の北國新聞特別夕刊によると、
- 輪島市鳳至町では、52歳の女性が自宅庭の石灯籠の下敷きになり死亡した。
- 七尾市で火災、水道管破裂、天井落下などがあった。
- 志賀原子力発電所は1号炉・2号炉とも停止中。外部への放射能などの影響はない。
- 能登有料道路では道路の陥没等により穴水IC―柳田IC間で通行止め。
翌26日付の中日新聞によると
- 人的被害(石川県)
- 死者1名・重傷者17名・軽傷者137名・死傷者計155名
- 住宅被害(石川県)
- 全壊52戸・半壊92戸・全壊半壊戸計144戸
- 人的被害(富山県)
- 軽傷者12名・死傷者計12名
- 人的被害(新潟県)
- 重傷者1名・軽傷者3名・死傷者計4名
- 3県合計
- 死者1名・重傷者18名・軽傷者152名・死傷者計171名
住宅被害は石川県のみで報告されている。
関連ニュース
- "能登半島地震から2週間、被災地は今"。ウィキニュース、2007年4月7日
- "能登半島地震、各団体が義援金受付を開始"。ウィキニュース、2007年3月27日
- "能登有料道路、能登半島地震で通行止め"。ウィキニュース、2007年3月25日
出典
- 気象庁 『地震情報』 — 気象庁, 2007年3月25日0:44(UTC)
- 気象庁 『2007年3月25日9時42分ころ能登半島沖で発生した地震について(第2報)』 — 気象庁, 2007年3月25日(報道発表資料)
- 気象庁 『2007年3月25日9時42分ころ能登半島沖で発生した地震について(第4報)』 — 気象庁, 2007年3月26日(報道発表資料)
- 『北國新聞』3月25日付特別夕刊
- 『中日新聞』3月26日付朝刊
- "Magnitude 6.7 - NEAR THE WEST COAST OF HONSHU, JAPAN"。USGS、2007年3月25日。