広がるトリインフルエンザ—エジプトで感染死

【2006年3月22日】 3月18日の産経新聞(共同通信電)によると、エジプトで18日 (UTC+2)、カイロ北方・カリユベイヤ在住の30代の女性がトリインフルエンザウィルスに感染したことを確認したと、ガバリ保険・人口大臣が発表した。アフリカ大陸においてヒトへのトリインフルエンザウィルスの感染が確認されたのは今回が初めて。

この女性は、自宅の屋上で飼育していた家禽が、トリインフルエンザが原因と見られる大量死を起こしていた。女性は生き残っていた家禽を処分していたが、その後トリインフルエンザとみられる症状を訴えて入院、3月17日に死亡した。AP通信によると、世界保健機関 (WHO) の担当者は、このウィルスがH5N1型であるという検査結果を述べた。

朝日新聞の2月20日の報道では、エジプトでは現地2月17日に初めてトリインフルエンザウィルス(H5N1型)が発見され、同19日には国内の動物園で死亡が確認された鳥からこのウィルスが確認されるなど、同日までに死亡した83羽中6羽にトリインフルエンザウィルスが確認された。また、産経はアフリカではカメルーンニジェールナイジェリアの各国にも鳥への感染が見られることを伝えている。

また朝日新聞の別の報道によると、ミャンマーでは3月13日にH5N1型のウイルスが初めて確認されたほか、アゼルバイジャンでは3月14日に人への感染がCIS諸国では始めて確認され、3人が死亡した。

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