オーストリアでも猫からH5N1型ウィルス

【2006年3月7日】

オーストリア国内におけるシュタイヤーマルク州の位置(赤)。右上の小さな丸がウィーンである。(GFDL)

CNNによると、オーストリア南部シュタイヤーマルク州で、猫1匹が、H5N1型トリインフルエンザウィルスに感染していることが確認された。

トリインフルエンザに感染した鳥の近くで飼われていた猫170匹を検査したところ、判明した。2月28日には、ドイツ北部のルーゲン島で、トリインフルエンザに感染して死亡している猫が発見されている。ロイターによればこの猫もH5N1型ウィルスに感染していた。

2月27日、グルジア南西部アジャリア自治共和国の村でH5N1型ウィルスに感染した野生の白鳥が発見されたことが発表された。日本経済新聞によると、28日、スウェーデン東南部の沿岸で、2羽の野生のカモがトリインフルエンザウィルスに感染して死亡しているのが確認された。またロイターは、3月1日にスイスジュネーブで死んでいたカモがH5N1型ウィルスに感染していたというイギリスの獣医学研究所の検査結果を伝えた。CNN、ロイターの伝えるポーランド通信によると、ポーランドでは6日、死んでいた野生の白鳥からH5N1型ウィルスが見つかった。グルジア、スイス、ポーランドで鳥から高病原性のトリインフルエンザウィルスが発見されたのはそれぞれこれが初めて。

ロイターの伝える新華社電によれば、2日、中華人民共和国広東省でH5N1型ウィルスによって、男性が死亡した。中国のこのウィルスによる死者は9人となった。

世界保健機関 (WHO) は2月28日、ニジェールでH5N1型ウィルスが家禽から確認されたことを伝えた。ニジェールへの流行は、アフリカで3か国目、サハラ砂漠以南では隣国ナイジェリアに続いて2か国目。

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