フランスで新たにH5N1型ウイルス、韓国では人への感染が判明―トリインフルエンザ

【2006年2月25日】

アン県のフランス国内の位置(GFDL)

TBS News iおよび朝日新聞によると、フランス南東部アン県の家禽飼育場で飼育されていた七面鳥1万1,000羽のうち約9,000羽が死に、その鳥から強毒性のH5N1型トリインフルエンザウイルスが検出された事が分かった。この飼育場の生き残った七面鳥はすでに処分されている。ヨーロッパの家禽飼育場でウイルスへの感染が確認されたのは初めて。

CNN、TBS News iおよび朝日新聞によると、フランスでは毎年9億羽の鳥が飼育されていて、生産額は欧州連合 (EU) 全体の20%以上を占める36億ドル。消費者への心理的な影響が家禽産業全体に及ぼす影響が懸念されているが、すでにこれを受けて日本がフランスからの家禽類やフォアグラをはじめとしたの関連加工品の輸入を全面停止したほか、フランス国内の鶏肉消費量の減少などの影響が出始めている。

CNNによると、科学者は、ウイルスがアフリカに広まって人に感染しやすい型に変異し、世界的流行になる可能性を示唆している。同国のドミニク・ガルゾー・ド=ビルパン首相は24日会見し、フランスはインフルエンザ流行に対する準備が世界で最もよくできている国の1つだとした。同国では空港での新型インフルエンザ感染者への対応訓練などが行われている。またEU当局者はウィーンで、インフルエンザ関連の健康や食品の安全に関する不安を緩和する、公共的なキャンペーンを始める予定だと話した。

また読売新聞によれば、大韓民国では、2003年から2004年の間にトリインフルエンザ感染による鳥の処分に関わった4人の作業員が、H5N1型のウイルスに感染していたことが分かった。4人は病気には発症しなかったという。同国で鳥を処分した時期に行われていた検査ではウイルスは検出されなかった。今回感染が分かった4人は当時の検査対象から外れていた。

朝日新聞によればこのほかドイツでも、これまで北東部だけだった鳥への感染が北部シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州や南西部バーデン=ヴュルテンベルク州でも確認され、同国政府が家禽の野外飼育を自粛するよう指導したほか、感染地域でのウイルス拡大防止策をとっている。同国では6月にサッカーワールドカップの開催が予定されており、人出の減少への心配も出始めている。

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