富山化学開発のインフルエンザ治療薬 エボラ出血熱の効果を検証する臨床試験実施
【2014年11月12日】
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11月11日、富士フイルムホールディングスは、子会社の富山化学工業が開発の「アビガン」のエボラ出血熱の効果を検証する臨床試験について、その結果が12月中に出ると明らかにした[1]。早ければ2015年の年明けにもフランスとギニアの両政府に承認される[2]。
「アビガン」による治験は、他の治療薬による投薬治療と並行する形で進められ、すでにフランスやドイツといったヨーロッパ4か国で試みられていると「富士フイルムホールディングス」の医薬品担当にあたっている石川隆利取締役が答えた[3]。「アビガン」を投薬されたエボラ出血熱の患者は4人に及ぶが、いずれの患者も容態は改善されてきている、と記者に向けて石川取締役は「アビガン」の効用を訴えた[3]。
今回、富士フイルムホールディングスでは、フランスとギニアの両政府が治験を2014年11月中旬に始める為[1]、患者300人分に相当するアビガンを用意[2]し、1カ月程度で感染者に投与できる見通し[1]で、今後、効果が認められれば、さらに1カ月以内に承認を得ることができる[2]。
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編集- エボラ熱の患者に富山化学製造のインフル薬投与 【2014年9月29日】
情報源
編集- ↑ 1.0 1.1 1.2 『エボラ熱への効果「12月中に結果」 インフル薬「アビガン」』 — 日本経済新聞, 2014年11月11日
- ↑ 2.0 2.1 2.2 『エボラ熱に効く薬「アビガン」が年明けにもフランスなどで承認へ 富士フイルムが見通し公表』 — 産経新聞, 2014年11月11日
- ↑ 3.0 3.1 『富士のインフル薬、15年初めにもエボラ熱薬に承認か』 — 朝日新聞, 2014年11月11日