台風14号、奄美大島近海を通過
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【2005年9月5日】
気象庁によると、大型で非常に強い台風14号「ナービー」は、5日11時50分(日本時間、UTC+9)現在奄美大島の東の海上にあって、北北西に進んでいる。台風の雨雲はすでに西日本から東日本の広い範囲に及んでいる。
台風の通過した沖縄県大東地方は33時間近く暴風圏内にあり、南大東村で400世帯、北大東村で200世帯が停電した。沖縄電力は5日朝まで復旧のめどが立たないと語った。琉球新報、沖縄タイムスが伝えた。
鳥取県大山町で遭難した沢登り中の10人は、5日午前6時30分頃無事が確認され、7時20分、無事に下山したと、朝日新聞が伝えた。
読売新聞などによると、埼玉県さいたま市南区で、4日午後10時40分頃冠水した道路に転倒した下屋敷武夫さん(61)が流されているのを女性が見つけ警察に通報、20分後に消防隊員が発見したが、間もなく死亡した。
気象庁によると、今後、台風は進路を北にとり、6日にも九州南部に接近し、上陸の可能性がある。その後も日本列島に沿う進路が予想される。暴風域の広さはハリケーン・カトリーナ以上であり、また現在のままの強さ(非常に強い)で日本列島に上陸すれば、48人が死亡した1993年の台風13号以来であるとの気象庁の警告を朝日新聞は伝えている。
関連項目
出典
- 『南北大東 600戸停電/台風14号』 — 沖縄タイムス, 2005年9月5日
- 『台風14号、大東島直撃 暴風圏内30時間余』 — 琉球新報, 2005年9月5日
- 『台風14号 奄美暴風域、住民ら警戒強める』 — 南日本新聞, 2005年9月5日
- 『台風14号、カトリーナ上回る暴風域 西日本直撃の恐れ』 — 朝日新聞社, 2005年9月4日
- 『取り残されていた10人、自力で下山 鳥取・大山』 — 朝日新聞社, 2005年9月5日
- 『大山で沢登りの10人、救助され無事下山』 — 讀賣新聞社, 2005年9月5日
- 『冠水道路で転倒、流され61歳男性が死亡…さいたま』 — 讀賣新聞社, 2005年9月5日
- 『首都圏大雨で男性水死 さいたま市南区』 — 熊本日日新聞社, 2005年9月5日