台風14号、南北大東島近海に−日本列島縦断か
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【2005年9月5日】
気象庁によると、大型で非常に強い台風14号「ナービー」は、4日午後9時55分(日本時間、UTC+9)現在北大東島の西北西にあって、奄美大島などをもすでに暴風域に含んでいる。この他、九州から南西諸島にかけての広い範囲がすでに強風域に入っている。
沖縄タイムス紙によれば、3日には南大東島村、北大東村の住民18人が自主的に避難した。船便が欠航し、生鮮食料品が入手しづらくなっている。サトウキビなどの農作物への影響も危惧されている。また朝日新聞によれば、4日には両村で29人が避難し、北大東島で建物1棟が強風で倒壊した。
鳥取県西伯郡大山町では、4日、沢登り中の登山者グループ20名のうち、10名が増水のため動けなくなったと、グループの他のメンバーが警察に通報した。救助は5日になる見込み。
東京都や埼玉県などでも4日、この台風からの空気の影響で強い雨が降り、読売新聞によると、東京都杉並区では、午後9時前後に1時間あたり112ミリの雨が降り、床上浸水した。
今後、台風は北に向かい、早ければ5日中にも九州に上陸するおそれがある。その後、コースによっては日本列島を縦断する可能性がある。
関連項目
出典
- 『「大型」直撃に住民恐々/南北大東島18人避難』 — 沖縄タイムス, 2005年9月4日
- 『台風14号、奄美地方など暴風域 最大瞬間風速55m超』 — 朝日新聞社, 2005年9月4日
- 『台風の影響で川が増水、10人取り残される 鳥取』 — 朝日新聞社, 2005年9月4日
- 『大山で沢登りの救助隊メンバー、10人と連絡とれず』 — 讀賣新聞社, 2005年9月4日
- 『台風北上で都内大雨、杉並で1時間112ミリを記録』 — 讀賣新聞社, 2005年9月4日
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