台風13号、日本海へ抜ける―死者・不明者10人、負傷は250人超える

【2006年9月18日】

台風第0613号「サンサン」
台風13号、18日午前2時30分。合同台風警報センター/米国海洋大気圏局による
9月18日午前9時55分に
気象庁が発表した
9月18日午前9時の実況
位置 松江市の北北西 約190km
北緯37度00分
東経132度00分
中心気圧 975hPa
最大風速 30m/s
進行方向 北東
速度 15km/h
暴風域 半径 150km
強風域 半径 330km
上陸 長崎県佐世保市(17日午後)

気象庁によると、台風13号「サンサン」(Shanshan) は勢力を落とし、18日午前9時 (JST) には松江市の北北西を北東へ進んでいる。

東京新聞によると、この台風による死者は広島福岡佐賀大分宮崎の各県であわせて9人となり、広島市の新聞記者の男性の行方もまだ分かっていない。

読売新聞と東京新聞によれば、このうち宮崎県延岡市では、民家の窓ガラスが割れる被害が相次ぎ、同市山下町の自営業新名敬二さん (42) が死亡した。市内では、浜町の無職山本スマ子さん (84) が農業用の温室の近くで遺体で発見されたほか、同じく浜町のディスカウントストア「HIヒロセ」に来ていた近くに住む中山昭典さん (77) の胸に倒れてきた金属製の陳列棚の支柱が刺さり、死亡した。

読売やNHKによると、福岡県瀬高町では、17日午後7時ごろ、電気工事業の松尾政伸さん (39) が倒れてきた約2トンの重さのコンテナの下敷きになり、死亡した。

読売によれば、大分県佐伯市で停泊していたモルディブフェリーが転覆し、モルディブ人の乗組員5人が海に投げ出され、うち機関員モハメド・マジィー・ハッサンさん (49) が死亡した。また、16日正午ごろには佐賀県伊万里市南波多町大曲の徳須恵川で唐津市西旗町の作業員瓜戸正夫さん (49) が流され、下流で遺体で発見された。

このほか、17日までに広島県の消防団員佐賀県の親子も死亡した。

産経新聞によると、けがをした人は九州・中国地方などで260人ほどとなっている。

また、建物などにも被害が出ている。読売によれば、唐津市相知町で16日午前に土石流が発生、4棟が全半壊し、団体職員清水弘典さん (46) と家族あわせて3人がけがを負った。NHKのまとめによると、九州・沖縄地方を中心に建物の全壊が40棟、半壊が69棟に上っているほか、床上・床下浸水も広島県などで181棟。停電は現在でも長崎県の10万6,000世帯をはじめ、12県で34万世帯となっている。

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