台風12号、岩手県北部沿岸に被害

【2006年9月7日】

低気圧(元台風第0612号「イオケ」)
7日午後10時00分。米国海洋大気圏局による
7日午前9時40分に
気象庁が発表した
7日午前9時の実況
位置 カムチャツカ半島の東の太平洋
北緯54度00分
東経170度00分
中心気圧 976hPa
進行方向 北東
速度 85km/h

気象庁によると、台風12号「イオケ」(Ioke) は、7日午前9時 (UTC+9) にはカムチャツカ半島の東にあって、すでに温帯低気圧となった。

台風は日本から離れて北上したものの、岩手県北部沿岸や北海道南部を中心に被害をもたらした。

デーリー東北新聞、岩手日報によると、岩手県道268号野田長内線は、野田村野田で、10mにも及ぶ高波により、約60mにわたって崩落した。7日現在、車両は通行できない。復旧には1ヶ月以上かかると見られている。また、岩手県道44号岩泉平井賀普代線田野畑村で一部が通行止めとなった。

久慈市の北日本造船の工場には海水が浸水した。また近くの防波堤は10mにわたって崩壊した。

また、岩手県では漁船など37艘が流出、7艘が転覆・沈没するなどした。そのほかにも、防波堤や防潮堤、漁具の損傷や断水などの被害があった。

北海道新聞によると、5日午後5時55分頃、JR日高線豊郷駅清畠駅の間で、列車が、高波に運ばれたと思われる丸太に衝突して停車した。乗客が30人乗っていたが、けがはなかった。また、高波による土砂の流入もあり、JR北海道では、同線を一時運休し、バスで代行運転した。また、6日、苫小牧港を出港するフェリーが3便運休した。札幌テレビ放送によると、白老町では住宅1棟が床下浸水した。

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