口蹄疫 (こうていえき) 感染防止のために隔離した宮崎牛の1頭から感染疑い

【2010年5月22日】

時事通信によると、家畜口蹄疫(こうていえき)感染防止のために隔離させた宮崎牛の種牛・6頭のうちの1頭から口蹄疫の感染の疑いがあることが5月21日(UTC+9)までにわかった。この種牛6頭は高鍋町にある「宮崎県家畜改良事業団」で飼育されていたが、口蹄疫感染拡大を防ぐため西都市(さいとし)に退避させていたものである。感染が疑われた種牛1頭については殺処分とする。

毎日新聞によると、この種牛は宮崎牛のブランドでエース級とされる6頭のうちの1頭。2回の遺伝子検査を行ったところ陽性反応を示していた。宮崎県ではこれ以外の5頭の種牛について、農林水産省と対応を協議している。

毎日によると、宮崎県は5月13日に宮崎牛のブランド保護のため、改良事業団で飼育されていた種牛を高鍋町から24km離れた西都市の畜舎に退避させていたが、その2日後に改良事業団の畜舎で口蹄疫の感染が確認されたため種牛49頭を含め308頭が殺処分されており、現在隔離されている6頭は宮崎県の畜産復興を担う存在とされていただけに、宮崎牛のブランドにとって致命傷になるのではないかとされている。また西日本新聞によると、この宮崎牛の子牛が出荷されている松阪牛など、他府県の牛肉ブランドへの影響も必至とされている。

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