不二家の不祥事、相次いで発覚

【2007年1月19日】

銀座・不二家(資料)

消費期限の切れた牛乳を製品の製造に使っていたことが明らかとなった大手菓子メーカの不二家で、過去に商品による食中毒事件や菓子の中に虫が混入していた事例があったことが相次いで明らかとなった。

サンケイスポーツによると、不二家は1995年に発売した洋菓子ペコちゃんのほっぺ」という商品を食べた9人から食中毒症状が発生したにも拘らずそれを公表していなかったことを1月17日に明らかにした。

この商品は不二家の洋菓子店で1個105円(消費税込み)で発売されているカスタードクリーム入りのスポンジケーキである。発売が開始された1995年6月に大阪府泉佐野工場で製造し西日本各地で販売された。その商品を食べた9人から下痢や腹痛、嘔吐などの体調不良を訴え、大阪府が立ち入り調査したところブドウ球菌などによる食中毒と判り、泉佐野保健所からも2日間の営業停止処分を受けた。

しかし、保健所は当時の被害者が20人以下だったことから内規の関係でその事実を明かさなかったという。朝日新聞によると、不二家人事総務部は「保健所の発表がなかったから会社としても公表しなかった。今考えると認識が甘かった」と説明した。

また、北海道新聞、サンケイスポーツの報道によると不二家が2005年に販売した菓子類に虫が混入していたことが1月18日までにわかった。

問題の商品は同社のキャラクター・ペコちゃんがデザインされたチョコレートスナック菓子の「ペコパイ」で、2005年7月に京都市の会社員の男性(22歳)が購入し箱を開けたところ、体長1.5ミリの虫数匹が見つかった。後日この家族が同じ商品を購入した時にも再び虫が見つかったため会社員は不二家に通報し、8月2日にその調査結果を報告した。朝日新聞によれば虫は箱の中にいたもので菓子の入った袋の中には入っていなかったという。

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