レスリング女子58kg級・伊調馨選手が金メダル獲得、女子選手初の五輪4連覇 - リオデジャネイロオリンピック13日目
【2016年8月18日】
8月5日(現地時間UTC-3)に開幕したリオデジャネイロオリンピックは、17日(現地時間)に13日目の競技が行われた。レスリング女子58kg級に出場している伊調馨選手は決勝でワレリア・コブロワゾロボワ選手(ロシア)に逆転勝利、4大会連続の金メダル獲得を決めた。[1]これまで、マイケル・フェルプス選手(アメリカ、競泳)やカール・ルイス選手(アメリカ、陸上走り幅跳び)など4人がオリンピック4連覇を達成しているが、女子選手で4連覇を達成した者は居らず伊調選手がオリンピック史上初めて4連覇を達成した[2]。
伊調選手は、第1ピリオドでは先制したもののその後タックルを取られ1-2と追う展開、第2ピリオドでもポイントを奪えないままとなったが、残り30秒でコブロワゾロボワ選手のタックルを捕まえると、何とか相手に捕まれた右足を外し試合終了間際4秒前でバックを取り逆転、3-2で勝利を決めた[3]。伊調選手はこれまで63kg級に出場し、金メダル獲得を決めていたが今回のリオデジャネイロオリンピックから階級変更により58kgでの挑戦となっていた[1]。伊調選手は試合後に「内容は『ダメダメ』で、もっといい試合をしたかったという悔しい気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいです。」とコメントし、金メダルを獲得については「メダルを1人でも多くの人に見せたいし、感謝の思いを伝えたい。」とコメントした[4]。
伊調選手は青森県八戸市出身で32歳。3歳のときからレスリングを始め、レスリングがオリンピック種目となった2004年のアテネオリンピックと2008年の北京オリンピックと2大会連続で銀メダルを獲得した姉の伊調千春選手(48kg級)と共に63kg級で金メダルを獲得、姉妹でのメダル獲得を果たした。2003年以来負けが無かったが、2016年1月の国際大会で敗れ連勝が途切れたが「自分を見つめ直すいいきっかけにしたい」と攻撃面を見直し、女子選手の個人種目初となる4連覇達成を目指していた[4]。
情報源
編集- ↑ 1.0 1.1 『伊調馨、五輪初の女子個人4連覇 レスリング58キロ級』 — 朝日新聞, 2016年8月18日
- ↑ 『伊調馨の五輪4連覇は男女通じて5人目』 — 日刊スポーツ, 2016年8月18日
- ↑ 『伊調馨が女子史上初の五輪4連覇!残り4秒逆転』 — 日刊スポーツ, 2016年8月18日
- ↑ 4.0 4.1 『伊調が金 史上初の4連覇 レスリング女子58キロ級』 — 日本放送協会, 2016年8月18日