ミートホープ元社長ら逮捕 牛肉偽装事件

【2007年10月24日】

中日新聞によると、今年6月に発覚した牛肉ミンチの偽装事件で、北海道警察は10月24日、虚偽表示による不正競争防止法の疑いで、同道苫小牧市にあるミートホープ社田中稔元社長(69歳)ら元幹部の4人の容疑者を逮捕した。

朝日新聞によると、警察の調べで田中元社長ら4人は2006年8月から今年7月までの1年に渡り、実際はの肉を混ぜ合せたものを「牛肉100%」と虚偽の表示をして出荷したとされる。北海道警察は朝日の報道でこの事実が発覚した6月以後、ミート社からミンチ肉などを押収しDNA鑑定をした結果豚肉などの混入や虚偽表示をしたことを確認。その後田中元社長は「7-8年前から偽装した。毎日やっていたこともある」と会見で述べ、また北海道警察の任意聴取でも「自分が指示して行った。混ぜれば判らないと思った」と容疑を認めていた。今後北海道警察と札幌地方検察庁詐欺容疑の立件も予定している。

また中日によると、他に逮捕された3人は工場長などを歴任した人物で、ミンチの偽装に際し田中元社長の意向に沿って牛肉以外の肉を混入することを計画していたと見られている。ミート社は取り引き先との契約に際しても「牛100%」を信用させたり、うその内容の企画書を提出していたこともわかっている。

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