ベトナムの台風18号被害に緊急援助—日本
【2005年10月13日】
9月下旬にフィリピン、中国南部、ベトナムをおそった台風18号「ダムレイ」のベトナムの被害に対して、日本政府は、ベトナム政府に2,000万円相当の緊急援助物資を送ることになった。12日、日本の外務省が発表した。
プレスリリースによると緊急物資として、テント、浄水器、発電機、スリーピングマット、中短波ラジオ、シャベルをベトナムに送る。また、外務省とNHKは、この台風によるベトナムの被害は、死者59人、行方不明者16人、避難民30万人以上、家屋浸水約11万3,500戸などとしている。また、農地、堤防にも被害がでているとしている。
一方、サーチナが国石化新聞網により伝えたところによると、ベトナムより先に台風18号が襲った中国南部の海南島では、この台風の被害により天然ゴムの生産が減少している。乾燥ゴムの生産量の減少は10万トンになると見られている。朝日新聞によれば中国における2004年の天然ゴム生産量は約50万トン。世界では第4位の天然ゴム生産国であり、世界の年間生産量約650万トンのうち7パーセントを中国で生産している。ゴムの在庫切れとそれに伴う価格の高騰が予想される。
関連記事
編集出典
編集- 『ベトナムにおける台風被害に対する緊急援助について』 — 外務省, 2005年10月12日
- 『台風被害 ベトナムに緊急援助』 — 日本放送協会, 2005年10月13日
- 『天然ゴム:台風18号で海南島の被害大、在庫切れも』 — サーチナ, 2005年10月11日
- 『ブリヂストン、天然ゴム求めて奥地へ コスト減図る』 — 朝日新聞社, 2005年7月29日
- 『世界国別天然ゴム生産量 (単位:トン)』 — 国際ゴム研究会,