フィギュアスケート・プルシェンコ選手棄権、引退へ - ソチ五輪

【2014年2月14日】

2010年欧州選手権のプルシェンコ

NHKによると、ロシアで行われているソチ冬季オリンピックフィギュアスケート男子ショートプログラムで、4大会連続のメダル授賞を目指していた同国のプルシェンコ選手が練習中の腰痛でこの種目を棄権、現役を引退する考えを明らかにした。プルシェンコ選手は「昨日の練習でジャンプを下りたときに腰を痛め、今日の試合前に練習で3回転ジャンプをしたら、腰の痛みが悪化し、無理だと思った。五輪よりも体を選んだ」と説明。そのうえで「こういう形で自分のキャリアを負えるのは残念。もう少し違う終わり方にしたかったが、神様に、これ以上無理だといわれた気がする」と引退について述べている。

現地2月13日に行われた当時について日刊スポーツによると、第1グループの6人の滑走が終わったのち、第2グループの事前練習が行われ、その練習中にプルシェンコ選手は3回転半(トリプル・アクセル)ジャンプを飛んだが、その直後、上半身と下半身のバランスを崩して着氷し、腰に手を当てて痛がる素振りを見せる。その後、第2グループの最初の演技者として登場するはずだったプルシェンコ選手が紹介されるが、審査員に近付き、この緊急事態について説明し、競技を断念する事態となった。

産経新聞によると、プルシェンコ選手はロシアの報道機関に、「ファンに謝りたい。そして私のことを信じてくれたすべての人に謝りたい。練習中にトリプルアクセルを飛んだ時に失敗し、すべてのことが起こった。失敗した後、自分に言い聞かせた。"ショートプログラムとフリープログラムの演技がまだ2日あるぞ"と。団体戦と個人戦、4つの競技に出るために五輪にやってきた。団体戦の競技しか出ないという噂もあったが、それは全く正しくない。団体戦の後、引退することは考えなかった。体の調子は良かった。今日起こったことは突然だったんだ。今後は何をするかわかりません。明日、かつて私を手術したイスラエルの医師のところに行くかもしれない。もしくはサンクトペテルブルクモスクワかもしれない。今は医者に会いに行く。医者と相談して今後を決める」と話している。

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