ウィルマ、温帯低気圧に

【2005年10月26日】

ウィルマ
ウィルマ、25日午前8時15分。米国海洋大気圏局による
東部夏時間25日午後5時
(UTC-4、日本時間26日午前6時)に
アメリカ国立ハリケーンセンターが発表した
東部夏時間25日午後5時の実況
位置 カナダノバスコシア州
ハリファックスの南南東
330kmの大西洋
北緯41度42分
西経62度48分
強さ カテゴリー2相当
中心気圧 976hPa
最大風速 38m/s
進行方向 北東
速度 85km/h
暴風域 140
強風域 965

アメリカ国立ハリケーンセンターによると、ウィルマは、東部夏時間25日午後5時(UTC-4、日本時間26日午前6時)までに温帯低気圧になった。

ウィルマは、フロリダ半島に再上陸した後、カテゴリー2に勢力を落としたが、24日午後1時(日本時間25日午前2時)に大西洋に出てから再び勢力を増した。アメリカ合衆国東海岸の沖を北東に進みながら午後2時30分にはみたびカテゴリー3になり、午後8時から11時頃までは風速56m毎秒まで盛り返した。その後、25日になってから勢力を落とし始め、午前11時には熱帯性を失い始め、カテゴリー2相当の勢力になった。午後5時にはカナダノバスコシア州ハリファックスの南南東330kmの大西洋にあって、温帯低気圧となった。しかしなおカテゴリー1のハリケーンに相当する38m毎秒の風速を保っていた。国立ハリケーンセンターはさらに北東へ、さらには北緯45度付近を東へヨーロッパに向かって進むと予想している。

CNNによると、フロリダ州で6人の死者を出したほか、320万戸で停電となった。ポーリソンFEMA長官代行は、フロリダ州ではマイアミ国際空港など19の空港を閉鎖した。また約3万6,000人が避難所に避難した。

共同=USフロントラインによるロイターによると、キューバのハバナで200万人が停電の被害に遭った。

日本の在ニューヨーク総領事館によると、25日から26日にかけてニューヨーク緊急管理事務所は、ニューヨーク市地域及びその沿岸地域に、暴風、暴雨、並びに高潮注意報を発令した。

フロリダ半島を抜けたウィルマ、24日午後2時15分。米国海洋大気圏局による

一方、熱帯暴風雨(トロピカルストーム)アルファは、イスパニョーラ島に23日午前5時ごろ上陸し、その後午前11時までに勢力を弱めて熱帯低気圧になった。ハイチでは8人が、となりのドミニカ共和国では、土砂崩れで少なくとも3人が死亡した。また、ハイチでは23人が、ドミニカ共和国では3人が、行方不明となった。

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