インドネシアで10月から石油製品値上げ、反対のデモ大規模に

【2005年10月1日】

インドネシアで、10月1日からガソリンなどが値上げされる。

読売新聞などによれば、インドネシアはこれまで、石油輸出国機構(OPEC)に加盟する産油国として、石油製品価格を低く抑え、そのための補助金を国庫から支出してきた。しかし、原油生産が落ち込んで2004年から輸入国となったのに対し、原油高とルピア安のため輸入価格が上がり、補助金の額がふくれあがっていた。このため政府は、10月1日から今年2回目の石油製品の値上げを実施することにしたもの。

日本経済新聞によると駆け込みでの購入が行われている。ジャワ島スマトラ島では、駆け込み購入により、ガソリンスタンドの在庫切れが起こっている。また灯油の駆け込み購入も行われている。

値上げに対し、これに反対するデモが広がっている。じゃかるた新聞は、29日、ジャカルタに集まった約5,000人が大統領宮殿に向けて抗議のデモ行進を行ったと伝えた。他にもこの日、全国10都市以上で、同様のデモがあった。

日経によればまた、29日、主要労組やなど国民懇請同盟は全国一斉ゼネストを呼び掛けた。ジャカルタ市内のバス会社やタクシー会社がストを決行した。

読売によれば、バリ島で、デモ隊がタンクローリーを強奪した。スラウェシ島マカッサルでは、デモ隊が道路上でイスラム教の礼拝を強行した。

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