2014年のノーベル物理学賞は青色LEDの開発に寄与した赤崎氏、天野氏、中村氏の3名が受賞
【2014年10月8日】
スウェーデン王立科学アカデミーは現地時間10月7日(UTC+1)に、2014年ノーベル物理学賞を、名城大学終身教授の赤崎勇(85)氏、名古屋大学教授の天野浩(54)氏、現在はアメリカ国籍でありカリフォルニア大学・サンタバーバラ校教授である中村修二(60)氏の3名に対して贈呈することを決定した[1]。
「ノーベル物理学賞」の授与理由としてスウェーデン王立科学アカデミーは、「青色発光ダイオード(LED)」の開発が赤崎氏、天野氏、中村氏の3名によって成され、ろうそくや電球および蛍光灯に替わって「青色発光ダイオード」が「第4世代の光」として社会に広く普及したことを、授与理由として挙げた。ノーベル賞の選考委員は「人類のよりよい生活につながる発明に、(ノーベル)賞を与えるとした、アルフレッド・ノーベルの思いに合致する」とコメントしている[2]。
日本がノーベル賞を獲得するのは、2012年に京都大学教授の山中伸弥氏が受賞して以来、通算で22人が獲得したこととなり(アメリカ国籍を得た2人を含む)[1]、物理学賞の合計受賞者数としては、2008年に小林誠、南部陽一郎(アメリカ国籍)、益川敏英の3名が受賞して以来の8人目・9人目・10人目となる。赤崎氏、天野氏、中村氏3名の表彰式は、現地12月10日にスウェーデンの首都であるストックホルムで行われることとなり、賞金の800万スウェーデン・クローナは赤崎氏、天野氏、中村氏の受賞者3名で分配される[3]。
受賞決定を受けて、赤崎氏は名城大学で「これ以上の名誉はないと思っています。支えていただいたいくつかの職場のみなさんの、大きなサポートのおかげ。この場を借りてお礼申し上げたい」と述べ、また中村氏も「自分の発明したものが使われていることは非常にうれしい。省エネや地球温暖化を食い止めることにも役立っていると思う」とコメントを寄せている[3]。
情報源
- ↑ 1.0 1.1 千葉紀和 『ノーベル賞:物理学賞に赤崎、天野、中村の3氏』 — 毎日新聞, 2014年10月8日
- ↑ 『ノーベル物理学賞に赤崎・天野・中村氏』 — 読売新聞, 2014年10月7日
- ↑ 3.0 3.1 『ノーベル物理学賞に赤崎勇・天野浩・中村修二の3氏』 — 朝日新聞, 2014年10月7日