2009年の梅雨明け、北陸と中国地方は「特定せず」 - 気象庁

【2009年9月2日】 日経新聞によると、日本気象庁は9月1日(UTC+9 以下同)、2009年の梅雨の期間についての統計を発表し、当初8月4日に梅雨明けしたと見られると発表した北陸地方中国地方について、「梅雨明けの時期を特定せず」に修正した。

気象庁によると、この2つの地域は「8月4日ごろに天気がやや回復したが、その後は日本海側で天候が悪くなり、日照時間が平年を下回った上に気温も低かった」としている。梅雨明けを特定しなかったのは、梅雨の時期の統計を取り始めた1951年以後では、北陸は1998年以来3回目、中国は1993年以来2回目だった。なお、日経の別の記事によると、これより前の8月10日に仙台管区気象台は、東北地方も「梅雨明けと判断できる時期が無いまま秋への移行時期に入った」として、梅雨明けを断念している。東北地方は北部と南部に分けて梅雨の時期について発表しているが、特定できなかったのはいずれの地域とも2003年以来6年ぶりで、北部は5度目、南部は4度目だった。

また、日経新聞によると、梅雨入りの時期についても、沖縄県奄美諸島を除く地域では当初の発表より1週間程度早く、6月2日から4日の間に梅雨入りしたと見られるという統計に修正した。

日照時間も全国的に少なく

朝日新聞によると、2009年の夏の時期における日照時間は、北海道から東北にかけての日本海側で平年に比べて73%、北陸で76%など、沖縄県と奄美諸島以外のすべての地域で平年を下回ったという統計が出た。特に北日本の日本海側にいたっては1946年以後では最少だった。また平均気温は各地で平年並みであったが、7月下旬から8月上旬は曇りや雨の日が多かったため、気温を平年より下回る日もあったほか、猛暑日真夏日も平年を下回る地域が多かった。これらの異常気象は太平洋高気圧の張り出しが弱い上、梅雨前線本州付近に停滞して低気圧が頻繁に通過したためと気象庁は説明している。

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