近畿と東海地方でやっと梅雨明け - 観測史上最も遅い

【2009年8月4日】 47NEWSによると、日本の気象庁は8月3日(UTC+9。以下同)、近畿東海の両地方で梅雨明けしたと見られると発表した。

それによると、近畿地方は平年より15日、東海地方では14日遅く、また気象庁が梅雨について統計を取り始めた1951年以後では、記録的冷夏により梅雨明けの特定が出来なかった1993年以外でそれぞれ観測史上最も遅いものだった。なおこれまでの最も遅い梅雨明け日は近畿が2003年8月1日、東海は1954年8月2日だった。なお今年の入梅も平年より遅くいずれも6月9日だったが、中国大陸からの寒気の南下や太平洋高気圧の日本付近の張り出しも弱かった影響もあり、7月下旬になっても梅雨前線が停滞して不安定な天気が続いていた。

読売新聞関西版によると、近畿地方では今後、高気圧に覆われて晴れる日が多くなると予想されるとして梅雨明けしたと判断したが、例年のように高気圧が強まる気配がないため晴れの日は少なくなる見込みである。またペルー沖の赤道付近の海面水温が上昇するエルニーニョ現象の兆候もあることから、気象庁は「天候不順になる可能性がある」として注意を呼びかけている。

一方、西日本新聞によると、九州地方北部でも梅雨明けが最も遅くなることが確定した。九州北部は8月3日午後降雨があったため、梅雨明けの発表が見送られたためである。九州北部のこれまでの最も遅い梅雨明けは1998年8月3日。福岡管区気象台は8月4日以後は晴れや曇りの日が続くと見ており、早ければ8月4日にも梅雨明け発表の可能性があるという。

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