青森朝日放送取材ヘリ墜落事故、副機長遺体で見つかる

【2008年7月10日】

青森朝日放送本社屋(参考資料 2007年6月)

読売新聞によると、青森県のテレビ局・青森朝日放送が取材用に使用したヘリコプターが同県の大間崎沖で墜落した事故[注釈 1]で、7月9日(日本時間=UTC+9)墜落先の沖に沈んでいる機体から男性1名が収容され、死亡が確認された。この男性の身元は副機長の菊地浩光さん(43歳・秋田市)とわかった。なお、海上保安庁は残りの行方不明中の3人の捜索を進めており、7月10日(同)朝にも機体を引き上げるという。

毎日新聞によると、青森県海上保安部の調べでは、亡くなった菊地さんは操縦席でシートベルトを着用したままで見つかった。また国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会の事故調査官の説明では、事故を起こしたヘリコプターはテールが外れて機体上部もなくなるなどの損傷が激しかった。また墜落の原因として視界の悪い中、操縦士が平衡感覚を失う「空間識失調症」となった可能性があるという。

また産経新聞によると、この事故で使用された、海上自衛隊護衛艦火災の空撮に向かったヘリコプターが、想定していたヘリコプターのルートとは異なる海上ルートで飛行した可能性があることが国土交通省のレーダー解析で判った。当初は青森空港を出発し、東通村にある尻屋崎に向った後青森空港へ帰還するという飛行計画を同省に提出していた。

出典

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注釈

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  1. ウィキニュース日本語版では『海上を飛行していた青森朝日放送の取材ヘリが連絡を断つ』で報道。

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