関西テレビ「あるある大事典」レタス快眠法でも捏造疑惑

【2007年1月28日】

関西テレビ(資料)(CC-by-sa)

毎日新聞、日刊スポーツによると、関西テレビが放送した「発掘!あるある大事典II」(1月14日放映を持って打ち切り)の前身、「発掘!あるある大事典」の1998年10月25日放映のレタスの催眠法を題材にした番組で、実験の捏造があったことが実験を依頼された研究者の指摘で明らかになった。

問題となった番組は千葉科学大学・長村洋一教授に対し番組スタッフから「レタスを食べるとよく眠れるという実験をしてほしい」と依頼され、マウスを使ってレタスをジュース状の液体にしたものと水だけをそれぞれ与えたグループに分けて経過を観察したが、この状態ではマウスの変化が殆どなく、スタッフも「眠りませんでしたね」とコメントしその場から帰った。しかし、放送では一時的にカゴの角でおとなしくしていたマウスを写し「眠ってしまった」というテロップを出して説明するとともに、実験に関わっていない実践女子大学の田島真教授が「レタスに含まれる特定成分に即効性が確認される」とコメントして放送した。

毎日新聞によると田島氏は、「レタスの成分の中にはわずかながら催眠成分があるが、あくまでも一般論としてコメントした。放送までマウスでの実験をしたことは知らず、マウスで効果があったと思っていた」と指摘。「コメントをつなぎ合わせて放送したことは納豆のデータ捏造の構図と酷似している」と説明した。

長村氏は「番組を見てあきれて、当時は抗議する気になれなかった。せめて学会で指摘すればでたらめは続いていなかった」とコメントした。

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